レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年12月31日
- 登録日時
- 2010/01/28 15:48
- 更新日時
- 2010/11/17 11:28
- 管理番号
- さいたま-西-20100005
- 質問
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解決
さいたま市の「秋葉ささら獅子舞」は、一日のうちに神社と寺で奉納する獅子舞だというが、その様子はどのようなものか。
- 回答
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秋葉ささら獅子舞は、およそ四百余年前に秋葉三尺坊の山伏が村人に伝授したと言われています。
獅子頭を納める桐の長持には、「二分二朱二百七拾五文・享和二年(1717年)」と記されているので、その頃には獅子舞が盛んに行われていたと考えられます。
現在は、秋葉ささら獅子舞保存会により、7月15日に近い土曜日の秋葉神社の祭礼日に、五穀豊穣、悪疫退散を祈願して奉納されます。
午前10時ごろから毘沙門堂(中釘自治会館)を起点に秋葉神社まで、道笛にあわせて「木打ち」(拍子木を打つ役)を先頭に、紅白の吹き流し、指し物、幟、振り万灯、高張提灯、金棒ひき、竹製のささらを持った花笠役、天狗面をつけた山の神、獅子三頭、笛役、ひょっとこ、金打ち、法螺貝、世話役の順で、道行(村内巡行)を行います。
境内の社前に竹を4本立て、注連縄を張り、四隅に花笠(ささらっ子)を配します。昼前ごろから、腰かけた山の神の前で、三頭の獅子がお囃子にあわせて勇壮・華麗に舞います。
ここで一庭奉納した後、ささらっ子の頭上に飾る花は行灯に変わります。
午後3時ごろから、永昌寺の秋葉三尺坊に向かって再び道行を行い、午後4時ごろから三尺坊でもう一庭舞を奉納します。
舞は2時間あまり続けられ、祭礼の幕はようやく午後6時過ぎにおろされます。
なお、『埼玉ふるさと散歩 さいたま市』p101では、「永昌寺は秋葉社の別当をつとめていたが、秋葉社と一体であった秋葉三尺坊は、明治初年の神仏分離令により、同寺に移された」と秋葉神社と永昌寺の関係を説明しています。
【参考】
・「ささら」とは、竹を縦に割って鋸の歯状の目をつけた棒に、持ち手を残し細かく割った別の竹を擦り合わせて音を出す楽器。
・公開日-7月15日に近い土曜日
・公開場所-秋葉神社(さいたま市西区中釘818)、永昌寺(三尺坊)(さいたま市西区中釘1699)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386)
- 芸術政策.文化財 (709)
- 参考資料
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- 『大宮のまつり(おおみや叢書 2)』 大宮市教育委員会 1999.3
- 『さいたま市西区文化財ガイドブック』 さいたま市西区区民会議歴史・文化部会編集 さいたま市西区役所コミュニティ課 2007.3
- 『大宮をあるく 5 風と光と』 大宮市教育委員会編集発行 1992.3
- 『埼玉ふるさと散歩 さいたま市』 秋葉一男・青木義脩編集 さきたま出版会 2003.7 p101
- 『さいたま市指定文化財の紹介』 さいたま市教育委員会編集 2005.4 p6
- キーワード
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- さいたま市西区
- 秋葉ささら獅子舞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000062596