レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年01月25日
- 登録日時
- 2009/01/28 02:10
- 更新日時
- 2021/02/14 00:30
- 管理番号
- 10-3B-200901-04
- 質問
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解決
学天大僧正について知りたい。特に出身について詳しく知りたい。
- 回答
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江戸時代末期・明治期の浄土宗僧侶で、鎌倉光明寺95世、知恩院73世の学天が、文化元年、紀州の粉河生まれで、六歳のとき、紀州の光恩寺時冠誉について得度。岩崎吉兵衛の子。(「日本仏教人名辞典」新人物往来社 及び、「日本仏教人名辞典」 法蔵館 より)
当館未所蔵だが、関連資料として下記3点をご紹介。
・「学天大僧正道蹟 」(岩崎徹治郎著 岩崎徹治郎 1919)(大阪府立中之島図書館所蔵)
・「浄土宗大辞典1」(浄土宗大辞典編纂委員会編集
浄土宗大辞典刊行会 1982 )(大阪府立中央図書館所蔵)
・「明治浄土宗史の研究」(野田秀雄 著 四恩社 2003.7 )(国立国会図書館所蔵)
2021.2.13 追加調査
「学天大僧正道蹟 」は国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能です。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1181875 (2021.2.13確認)
国立国会図書館デジタルコレクション『知恩教院七十三世学天大僧正道蹟』(岩崎徹治郎著 岩崎徹治郎 大正8)
- 回答プロセス
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1.商用データベース「e-レファレンス/ツール」で、キーワード"学天"で検索。
江戸時代末期・明治期の浄土宗僧侶で、鎌倉光明寺95世、知恩院73世。
掲載辞典として、「日本仏教人名辞典」(新人物往来社)「日本仏教人名辞典」 (法蔵館)があがっている。
2.掲載辞典は、当館所蔵あり、内容を確認する。
出身に関する記述は下記の通り。大納言については記載がないが粉河生まれなので、お探しの人物の可能性が高い。
A.「日本仏教人名辞典」(新人物往来社)(p90-91)
文化元年、紀州の粉河生まれ。六歳のとき、紀州の光恩寺時冠誉について得度。
文献として、「浄土宗大辞典1」「学天大僧正道蹟」があげられている。
B.「日本仏教人名辞典」 (法蔵館)(p116)
紀伊粉河生まれ。岩崎吉兵衛の子。
文献として、「学天大僧正道蹟」があげられている。
3.参考文献としてあげられている2冊は当館未所蔵。
・「浄土宗大辞典1」は大阪府立中央図書館、「学天大僧正道蹟」は大阪府立中之島図書館に所蔵、ご案内する。
・「学天大僧正道蹟」は、出版者が岩崎徹治郎。血縁関係のある人の可能性あり?
4.当館所蔵「新浄土宗辞典 改訂版」に掲載を見つける(p89)。
事蹟についての記載は一番詳しいが、出身については紀伊粉河とのみ。
5.国立国会図書館PORTAで検索。
関連すると考えられるのは前述の「学天大僧正道蹟」のみ。
6.GINIIで検索。
関連すると考えられるのは「明治浄土宗史の研究」。
「学天の巡錫と遷化をめぐる史的考察」という項があり。
当館・大阪府立所蔵なし、国立国会図書館所蔵。
7.当館所蔵「粉河町史」を調査。
1巻が通史。人名索引なし。郷土の人物を紹介する項目もなし。
8.和歌山県立図書館所蔵を、キーワード"学天"で検索。
関連すると思われる資料はなし。
9.「国史大辞典 15 人名索引」にはなし。
- 事前調査事項
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質問者がお持ちの「桃谷順天館誌」(S3.8)の「二、事業の沿革と貢献事蹟」の部分のコピーに、紀伊粉河の説明として「代々知名の士出づ」としてこの名前が出てくる。
質問者によるインターネットでの調査によると、学天の出家前の名前は「岩崎徹次郎」とのこと。
- NDC
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- 日本 (281 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0080106882> 日本仏教人名辞典 斎藤 昭俊/編著 新人物往来社 1986.5 9784404013514
- 国立国会図書館デジタルコレクション『知恩教院七十三世学天大僧正道蹟』(岩崎徹治郎著 岩崎徹治郎 大正8) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1181875 (2021.2.13確認)
- キーワード
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- 学天
- 学天大僧正
- 岩崎徹治郎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 商用データベース「e-レファレンス/ツール」は、2010年6月から「e-レファレンス・ライブラリー」(日外 人物・出版情報) に変更。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000051177