レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年00月00日
- 登録日時
- 2020/06/05 19:21
- 更新日時
- 2021/01/09 16:41
- 管理番号
- 2020-事例05
- 質問
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解決
「味覚障害には昆布茶が効く」とラジオで聞いたがどうしてか。
- 回答
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味覚は総合的な感覚のため、障害となる原因は複雑だが、味物質は唾液に溶けて(溶解
作用によって)味蕾に運ばれるため、唾液量と関連していること、また唾液の分泌量が減
ると口腔乾燥症(ドライマウス)になることもわかっている。
私たちが舌で感じる基本的な味覚には甘味、酸味、塩味、苦味、そしてうま味があり、
この五つに着目し唾液の分泌量を調べる実験を行った。その結果、うま味は最も多く唾液
の分泌を促し、かつ持続時間の長いことが分った。うま味の成分はグルタミン酸で昆布に
多く含まれ、昆布を30 分から1 時間水に浸してそのまま温め、沸騰する直前に昆布を取
り出したこの液を30 秒ぐらい口に含めば味覚を刺激して唾液が出る。昆布茶でも代用で
きるが、塩分の取り過ぎを防ぐため3倍ぐらいに薄めることを推奨している。
- 回答プロセス
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「味覚障害」「昆布茶」「ドライマウス」等をキーワードに調べたが、これに関する詳しい資料
は見つけられなかった。インターネット検索に切り替えたところ、東北大学歯学研究科口
腔診断学分野のホームページなど多数の情報があった。また、館内データベース端末の新
聞記事検索を同様のキーワードで行ったところ、数件ヒットした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 基礎医学 (491 10版)
- 家庭衛生 (598 10版)
- 食品.料理 (596 10版)
- 参考資料
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『高齢者の味覚障害に歯科医院を役立てよう!』 佐藤 しづ子/著 笹野 高嗣/監修
学建書院 2014 年 - 「河北新報データベース」
- 「朝日新聞記事データベース 聞蔵Ⅱ」
- 「医中誌Web」
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『高齢者の味覚障害に歯科医院を役立てよう!』 佐藤 しづ子/著 笹野 高嗣/監修
- キーワード
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- 味覚障害
- 口腔乾燥症(ドライマウス)
- 昆布茶
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000282824