レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 堺市立中央図書館 (2210017) | 管理番号 (Control number) | 堺-2018-029 | ||||||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2017年08月11日 | 登録日時 (Registration date) | 2018年06月19日 13時38分 | 更新日時 (Last update) | 2018年08月30日 15時51分 | ||||||||||
質問 (Question) | 祇園祭でまかれるちまきに書かれた「長刀鉾」の「長」の字について、インターネットのサイトで見つけた写真では「長」の字が一般に使われる字と違っているが、それも「長」という字なのか?(「長」の3画目・7画目がなく、6画目が巴を反転させたような文字となっている) | ||||||||||||||
回答 (Answer) | 『祇園祭の愉しみ』P. 51に「なお、浴衣や扇子にあしらわれた「長」の文字は織田信長の書と言われています」との記載あり。 『京都祇園祭りのすべて』P.122の長刀鉾の項、長刀鉾祇園囃子保存会HPに、質問と同じ「長」の字を確認。 『諸橋大漢和辞典』などを調査したが、該当文字は確認できず、質問された「長」の字は、異体字であると思われる。 (東図書館) | ||||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | まず、漢和辞典・国字の辞典等を調査したが、該当する漢字は確認できず。 次に、堺市立図書館所蔵資料を「祇園祭」「山鉾」のキーワードで所蔵調査した結果、『京都祇園祭りのすべて』P.122の長刀鉾の項に質問と同じ「長」の字があること、『祇園祭の愉しみ』P. 51に「なお、浴衣や扇子にあしらわれた「長」の文字は織田信長の書と言われています」との記載を確認。 「織田信長の〔書〕」という記載から、織田信長直筆の書を調査。『書の日本史 第5巻』に「信長の差し出し た文書は現在一千通近く知られているが、自筆と認められる文書は極めて乏しい。堀秀政の副状によって自筆と確認される筆跡は、この感状が唯一のものである」との記載があり(その文書に「長」の字はない)。 次に、書道に関する資料を調査。『大書源』等には類似の書体の「長」はあるが、同じ書体のものは確認できず。 次に、インターネットで「信長」「祇園祭」などをキーワードとして検索、町内の古老よりの口伝で「織田信長公が長刀鉾町内に何かを寄進(不明)した時に、自筆で書かれていたとされる「長」を使うようになった。」という記載を発見したが、出典は不明である。 | ||||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||||||
備考 (Notes) | |||||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 言葉 | 質問者区分 (Category of questioner) | 社会人 | ||||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000237377 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |