レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年05月06日
- 登録日時
- 2014/08/22 15:40
- 更新日時
- 2014/08/26 14:58
- 管理番号
- 相市-H26-002
- 質問
-
解決
「三昧」という言葉の仏教用語としての意味・解説が載っているものがあれば読みたい。
テレビの旅番組で、福井県小浜にある三昧という墓地について紹介していたので、共同墓地のようなものではないか。
- 回答
-
回答プロセスの中の『岩波 仏教辞典』『佛教語大辞典 上巻ア‐シ』に記載されている内容をお伝えした。
- 回答プロセス
-
自館の参考資料室の仏教に関する資料をブラウジングした。
『岩波 仏教辞典』 中村元(他) 岩波書店 2000 【R180 S07141484】
→p.330右側に「三昧」の項あり。
「(略)なお、わが国では平安時代以来、墓所に三昧堂を建てて三昧僧や三昧聖が三昧を修して死者を回向したことから、三昧の語は寂静の本義と相俟って、墓所、特に共同墓地の称にも転じた」との記述があった。
『例文 仏教語大辞典』 石田瑞麿 小学館 1997 【R180 S13707047】
→p.395に「三昧」の項あり。「死者を葬る場所、または火葬場。三昧場のこと。」との記載あり。
『佛教語大辞典 上巻ア‐シ』 中村元 東京書籍 1975 【R180 S00824136】
→p.489「三昧」の項あり。「②samadhiの音写。三昧場ともいい、僧をして死者の冥福を祈らせる意から、墓所・葬場の意に転じた。この用法は、現在地方には残っている。〔現在のインドでも、墓所のことをsamadhiという〕。」という記述あり。
『佛教大事典』 小学館 1988 【R180 S04866893】
→p.364中段に「三昧」の項はあるが、墓地等の意味の記載はない。
※【】の中は自館の請求記号と資料コードです。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 仏教 (180)
- 参考資料
-
- 『岩波 仏教辞典』 中村元(他) 岩波書店 2000
- 『例文 仏教語大辞典』 石田瑞麿 小学館 1997
- 『佛教語大辞典 上巻ア‐シ』 中村元 東京書籍 1975
- キーワード
-
- 三昧
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000158730