レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年08月17日
- 登録日時
- 2013/03/26 18:56
- 更新日時
- 2014/09/02 00:30
- 管理番号
- 10-3A-201303-05
- 質問
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解決
南海天下茶屋駅と天下茶屋工場跡地について知りたい。
- 回答
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『南海の駅』によりますと、南海本線天下茶屋駅は、当初阪堺鉄道の開通と同時に、明治28(1885)年12月29日に開業しました。開業当時の駅周辺は、一面のネギ畑であったとのことです。明治36(1903)年6月には、駅の西側に天下茶屋工場が建設されました。太平洋戦争中は、昭和20(1945)年3月の大阪大空襲以来何度か駅および工場は空襲の被害にあいました。
戦後、大阪市内の南海本線のいわゆる「開かずの踏切」を解消するために、昭和47(1972)年1月に南海本線連続立体化事業(萩之茶屋駅から玉出駅間)が都市計画決定され、昭和55(1980)年10月に事業認可されました。この事業の特徴として、①天下茶屋工場の移転、②地下鉄堺筋線の動物園前から天下茶屋駅までの延伸を同時施行などがあげられます。
天下茶屋工場については、昭和57(1982)年3月に廃止になり河内長野市に千代田工場が開設されました。その跡地約38,000平方メートルは、立体化事業に利用(高架工事の資材置き場など)され、平成12(2000)年に全事業は完了しました。
『鉄道ピクトリアル367号』p1144に天下茶屋工場平面図が記載されており、その南東角地は、天下茶屋自動車営業所とあります。この場所は、現在の地図と見比べると西成区民センター(西成図書館併設)が立っている土地であり、『蘇えるわが町』のp130にも「車庫跡地には、昭和60年に西成区民ホールが建設され、区民の集会、行事等の社会生活の利便施設として利用されている。」という記述があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 鉄道運輸 (686 9版)
- 参考資料
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- 『南海の駅』南海電気鉄道総務部広報課1980 <当館書誌ID:0080176984>
- 『鉄道ピクトリアル615号』鉄道図書刊行会 1995 <当館書誌ID:0000508894>
- 『鉄道ピクトリアル807号』鉄道図書刊行会 2008 <当館書誌ID:5111773698>
- 『鉄道ピクトリアル367号』鉄道図書刊行会 1979 <当館書誌ID:5110463253>
- 『ゼンリン住宅地図大阪市西成区〔2010〕』ゼンリン2010 <当館書誌ID:0012245602>
- 『蘇えるわが町-戦災復興土地区画整理事業-西成地区』大阪市建設局1990 <当館書誌ID:0000225296>
- キーワード
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- 大阪府大阪市西成区
- 天下茶屋
- 南海電鉄
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000129706