レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年11月06日
- 登録日時
- 2020/02/07 16:29
- 更新日時
- 2020/02/07 17:26
- 管理番号
- 横浜市中央2573
- 質問
-
解決
江戸時代、相模の国と武蔵の国の国境であった「武相国境」が、
横浜市港南区の中心部を貫いていると聞いた。
国境線がわかる地図や、国境にまつわる史跡が紹介された本が見たい。
- 回答
-
現代の地図に、「武相国境」線を重ねた地図がいくつか見つかりました。
また、武相国境があったことを標示する道標や石碑など、
史跡が紹介された資料やサイトを合わせて紹介します。
1 地図
(1) 『横浜の古道 増補改訂』 横浜市教育委員会社会教育部文化財課/編
横浜市教育委員会文化財課 1996.3
横浜市域の武相国境線が確認できます。
横浜市都市計画局作成の一万分の一区図を二万分の一に縮小したものを使用して
おり、国境線が赤い破線で描きこまれています。
17区画のページに、境木小学校付近に古碑があることが確認できます。
(2) 『港南区小字地図 古地図から由来がわかる』
港南歴史協議会/〔編〕 〔港南歴史協議会〕 2015.2
横浜市港南区内の昭和5(1930)年頃の地名「小字」を、
現在の住居図に記載した地図です。
武相国境線が青い破線で描きこまれています。
(3) 『こうなんの歴史アルバム 明治創立の学舎に残された写真物語』
港南歴史協議会/編 港南歴史協議会 2010.3
p.84 横浜市港南区を貫く武相国境を鳥瞰できる3D地図が掲載されています。
武相国境線が、分水嶺と一致することがわかります。
2 横浜市港南区内の史跡紹介・ガイドブック
(1) 『港南の歴史と文化』 伊藤武/著 港南歴史協議会 2008.8
p.7~10 武相国境道と道標について記載があります。
(2) 『こうなんの歴史散策 港南歴史散策の会100回の記録』 馬場久雄/著
深谷臣功/編集・写真 遠藤吉隆/編集・写真 港南歴史協議会 2010.9
p.29、198、206 武相国境付近の散策ポイントが記載されています。
(3) 『こうなん道ばたの風土記 改訂版』 港南の歴史研究会/編
横浜市港南区役所総務部地域振興課/企画 横浜市港南区役所 1999.11
p.98~99 武相国境標示の道標について記載があります。
こちらの内容は、横浜市港南区のホームページでも公開されています。
横浜市港南区役所 歴史の散歩道5-8
https://www.city.yokohama.lg.jp/konan/shokai/rekishi/sanpodo/fdk-40.html
(4) 『横浜の文化財 第1集 横浜市指定・登録文化財編』
横浜市教育委員会社会教育部文化財課/編 1990.3
p.31 道標の写真
p.101 道標の刻銘等について記載があります。
(5) 「広報よこはま港南区版」 No.114 2007年4月号
横浜市港南区役所区政推進課広報相談係
p.1 巻頭特集で、武相国境を取り上げています。
(6) 『ふるさと港南のまち自慢ガイドブック 改訂版』
横浜市港南区役所区政推進課/〔編〕 横浜市港南区役所区政推進課 2017.3
p.2 武相国境についての簡単な解説があります。
p.19~20 武相国境付近からの眺望や道祖神について、記載があります。
3 その他隣接地域の史跡紹介・ガイドブック
(1) 『横浜歴史散歩 改訂』横浜郷土研究会/編 横浜郷土研究会 1977.11
p11、12 境木地蔵堂 p.34 武相国境 について記載があります。
(2) 『神奈川県の歴史散歩 上』神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会/編
山川出版社 2005.5
p.79 境木地蔵について記載があります。
(3) 『とつか歴史ろまん 探訪あんない10コース 新装版第二版』
とつか歴史ろまん新装版編集委員会/編 横浜市戸塚区役所地域振興課 2015.9
p.31、33 果樹の里コース
コースの中に「武相国境の道」「境木立場と境木地蔵(武蔵国と相模国の国境を示す
傍示杭が建っていた場所)」があり、大まかな道筋と地図があります。
(4) 「国境の道 武相国境の道」伊藤正俊
(「とみづか」第37号 戸塚歴史の会 2011年6月)
p.42~44 道筋が写真を添えて説明されています。
巻頭に地図もありますが、縮尺が小さく詳細はわかりません。
(5) 『とつか歴史探訪 見て知って楽しむ7コース』
戸塚見知楽会/編 戸塚見知楽会 2011.11
p.10 「Map1 旧東海道と東戸塚周辺」「境木立場・境木地蔵」があり、
p.18 大まかな地図に武相国境道が書かれています。
(6) 「武相国境(大丸山~円海山)を歩く」長瀬宏一
(「とみづか」第24号 戸塚歴史の会 1998年6月)
p.44 栄区と金沢区の境にある尾根道について書かれています。
(7) 『栄区郷土史ハンドブック 2008改訂版』〔横浜市栄区役所/編〕
横浜市栄区役所地域振興課 2008.10
p.53「相武国境の碑」
元大橋公園内にある碑について解説されており、p.49に大まかな地図があります。
(8) 『泉区散策ガイド 水と緑と歴史の散歩道』横浜市泉区役所総務部地域振興課/制作
〔横浜市泉区役所総務部地域振興課〕 2016.11
p.12~14 「長屋門・武相国境の道コース」
コースの中に「武相国境の道の碑」があり、1万分の1のコース地図があります。
(9) 『いずみいまむかし 泉区小史』
泉区小史編集委員会/編 泉区小史発行委員会 1996.11
p.169「境の道「武相国境道」」
泉区と旭区の境にある道標と、武相国境道の概要が書かれています。
p.156 大まかな地図の中に武相国境道が書かれています。
(10)『ふるさとのさんぽ道瀬谷ガイドブック』 横浜市瀬谷区役所区政推進課 1999.3
p.21~23「緑の森さんぽコース」
コースの中に「武相国境」があり、大まかな地図があります。
(11)『ほどがや散策ガイド 歩く見る知る 〔2017増刷〕』
横浜市保土ケ谷区地域協働課/〔編〕 横浜市保土ケ谷区地域協働課 2017.7
p.13 境木立場跡、境木地蔵について記載があります。
4 その他参考
(1) 『神奈川の古代道』 藤沢市教育委員会博物館建設準備担当 1997.1
付録に「神奈川県古代交通網復原図」があり、
旧国境が書かれていますが10万分の1の全体図です。p.61に関連記述があります。
(2) 『神奈川県史 資料編6 近世』
神奈川県企画調査部県史編集室/編 神奈川県 1973.3
付録に江戸時代の相模国地図(宝暦二年・1752)と
武蔵国地図(寛延四年・1751)がありますが、詳細なものではありません。
インターネット情報の最終確認日2019年11月23日
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000273765