レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009.04.30
- 登録日時
- 2011/04/12 02:02
- 更新日時
- 2011/04/12 02:02
- 管理番号
- 新市図-00514
- 質問
-
解決
『本・子ども・大人』(ポール・アザール著 紀伊国屋書店 1957)にある「アルミデスの庭」の出典と意味。
- 回答
-
出典は叙事詩「解放されたエルサレム」及びそれを題材にしたオペラから。
魔女アルミダが勇者を自分の庭園で魔法にかけ魅了するというオペラのワンシーンが転じて,魂を魅了するものという意味で使用されたと推測できる。
- 回答プロセス
-
『世界文学大系 47』(ロマン・ロラン著 豊島与志雄訳 筑摩書房 1958)の「ジャン・クリストフ 第5巻広場の市」の一節に「アルミデスの庭」が登場する。
『ロマン・ロラン全集 2』(ロマン・ロラン著 片山敏彦訳 みすず書房 1981)では「アルミダの庭」(魂を魅する魔力の花園)とあった。
アルミダは16世紀イタリアの詩人タッソの叙事詩「解放されたエルサレム」に登場する魔女で,『新グローヴオペラ事典』(スタンリー・セイディ編 白水社 2006)や『ラルース世界音楽事典』(遠山一行編 福武書店 1989)によると「アルミーダ」や「アルミード」のタイトルでオペラ化されている。
記述されたあらすじを参考にすると「アルミデスの庭」は,オペラのワンシーンをもとにした表現と推測できる。
魔女アルミダについて,googleブック検索より,「解放されたエルサレム」イタリア語版では「Armida」とあり,「ジャン・クリストフ」英語版では関連語として「the garden of Armide」という記述が確認できた。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 小説.物語 (973 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- アルミダ
- アルミデス
- 解放されたエルサレム
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000084829