レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年5月22日
- 登録日時
- 2020/10/21 17:17
- 更新日時
- 2021/01/25 16:44
- 管理番号
- 中央-1-0021411
- 質問
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解決
AIロボットが人の心に寄り添うことができるのか、AIロボットが人に与える不気味さや恐怖感について知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
・『人間と機械のあいだ』池上高志/著 石黒浩/著 講談社 2016年
・『人間とロボットの法則』石黒浩/著 日刊工業新聞社 2017年
・『アンドロイドは人間になれるか』石黒浩/著 文藝春秋 2015年
・『どうすれば「人」を創れるか アンドロイドになった私』石黒浩/著 新潮社 2014年
・『アンドロイドサイエンス』石黒浩/著 毎日コミュニケーションズ 2007年
・『“糞袋”の内と外』石黒浩/著 朝日新聞出版 2013年
・『最後の講義完全版 1000年後のロボットと人間』石黒浩/著 主婦の友社 2020年
・『ロボティクス最前線』日経産業新聞/編 日本経済新聞出版社 2016年
・『ロボットは友だちになれるか 日本人と機械のふしぎな関係』フレデリック・カプラン/著 西垣通/監修 西兼志/訳 NTT出版 2011年
・『イラストで読むAI入門』森川幸人/著 筑摩書房 2019年
・『ロボット解体新書 ゼロからわかるAI時代のロボットのしくみと活用』神崎洋治/編著 SBクリエイティブ 2017年
- 回答プロセス
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(1)『人間と機械のあいだ』池上高志/著 石黒浩/著 講談社 2016年
p55~「不気味の谷を超える道」
ロボット研究における「不気味の谷」の概念の説明として、「ロボットの動きや見た目が人間に近づくにつれて、人間はロボットに親近感を増していくが、人間としてみなせる直前のある時点で、急に薄気味悪さや嫌悪感を持つようになる」と書かれている。
p68 著者が開発したジェミノイド(インターネットを介した遠隔操作で対話ができるアンドロイド)を使った実験が紹介されており、「人間において対人距離を近づけるには、相手のことを知り、自分のことを知らせ、互いに好意を持っていることを確認する必要がある。しかしジェミノイドに対してはそういったプロセスなしに、近い距離間が持てるのである。これが、ジェミノイドが本人よりも話しやすい相手として認識される理由だろう」と書かれている。
(2)『人間とロボットの法則』石黒浩/著 日刊工業新聞社 2017年
p76~「不気味の谷」の説明や事例が書かれている。
p80~ テレノイド(抱えながら通話することができるコミュニケーションロボット)を使った実験を高齢者施設で行ったところ、実の家族など生身の人間よりも親しみやすいという評価を得たことなどが書かれている。
(3)『アンドロイドは人間になれるか』石黒浩/著 文藝春秋 2015年
p19 第1章「不気味なのに愛されるロボット テレノイド」
「不気味の谷」の説明や、高齢者が肉親や医療スタッフとの会話よりテレノイドと話すほうが快適だと感じていることなど、様々な事例が紹介されている。
(4)『どうすれば「人」を創れるか アンドロイドになった私』石黒浩/著 新潮社 2014年
p247~テレノイドの展示において、最初は「気持ち悪い」「不気味だ」と言っていた人が「かわいい」「楽しい」と意見が変わっていく様子などが紹介されている。
(5)『アンドロイドサイエンス』石黒浩/著 毎日コミュニケーションズ 2007年
アンドロイドを用いた研究の最前線を紹介した本である。
p216~「不気味の谷」の説明や事例が書かれている。
(6)『“糞袋”の内と外』石黒浩/著 朝日新聞出版 2013年
p112~ 「人間らしさ」の章の「アンドロイドは時に人よりも人らしい」の考察では、ショーウィンドーにアンドロイドを展示した例をとりあげ、マネキンとの違いや、本物の人間を隣に座らせた場合との違いについて考察されている。
(7)『最後の講義完全版 1000年後のロボットと人間』石黒浩/著 主婦の友社 2020年
p120~「不気味の谷」の説明や、テレロイド、抱き枕型の通信メディア「ハグビー」について書かれている。
(8)『ロボティクス最前線』日経産業新聞/編 日本経済新聞出版社 2016年
p126「不気味の谷」の説明や事例などが書かれている。
p138「AIも愛されたい」の章では、人に寄り添うロボットの開発について書かれている。
(9)『ロボットは友だちになれるか 日本人と機械のふしぎな関係』フレデリック・カプラン/著 西垣通/監修 西兼志/訳 NTT出版 2011年
AIBOの開発に携わった著者が、人工知能、ロボット工学、動物行動学、発達心理学、さらには日本や西洋それぞれの固有の文化・歴史・想像世界の観点などから、ロボットについて幅広く考察している。
(10)『イラストで読むAI入門』森川幸人/著 筑摩書房 2019年
p148「心の健康にもAI」では、フェイスブックやツイッターをAIが監視し、心の健康を損ねている状態だと判断した人に間接的に助言する取り組みや、大切な人が亡くなったときにその人らしく呟くサービスについて書かれている。
(11)『ロボット解体新書 ゼロからわかるAI時代のロボットのしくみと活用』神崎洋治/編著 SBクリエイティブ 2017年
p138~ 「不気味の谷」の説明がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 人間学 (114 10版)
- 情報工学 (548 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- AI
- ロボット
- 人間
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000288483