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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000243558
提供館
(Library)
大阪市立中央図書館 (2210006)管理番号
(Control number)
2D18002967
事例作成日
(Creation date)
2015年07月09日登録日時
(Registration date)
2018年10月10日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年12月22日 00時30分
質問
(Question)
孫娘に嫁入支度の礼服をあつらえたい。紋は、孫娘にとっての婚家の紋か、もしくは実家の紋か、どちらにするのがよいか。
回答
(Answer)
以下の資料をご紹介しました。

1.『礼装きもののルール(おしゃれなきものの教室)』(清水とき/著 世界文化社,2000.4)
p.70「家紋」の項に「女性の場合、婚家の紋をつける場合と、女紋といって実家の紋をそのままつける場合があります。女紋は江戸時代、武家の娘が嫁入り道具に実家の紋をつけた風習が始まりです。」との記述があります。

2.『日本民俗大辞典 上』(福田 アジオ/[ほか]編 吉川弘文館, 1999.10)
p.297「女紋」の項目に、女性の紋章使用に関するいくつかのパターンの解説があります。その一つに「(四)生家の母の紋章を用いる場合」があり、「(四)の女紋は、母親自身が生家の母親から継承した紋を娘たちへと引き継いでいくもので、父から息子へ継承される父系の家紋と、母から娘へ継承される母系の女紋が並存する形となる。この形の女紋は、京都・大阪・兵庫など近畿地方を中心に中国・四国地方に広く見られ、嫁入り道具の衣類や調度品には女紋をつける習慣がある。紋章をしるしたものは私財として認められることから、夫婦別財制や財産の分割相続にかかわるとする見方や、母系の出自を遡及する観念の現われとみる見方などがあるが、定説は確立していない。」との記述があります。

3.『おんな紋 : 血縁のフォークロア』(近藤 雅樹/著 河出書房新社, 1995.1)
p.42~97「第二章 誰の紋章を受け継ぐか」の、p.55~77「女紋の諸形式」の項で、継承形式を5つに分けそれぞれの例が挙げられています。p.237に全国の女紋伝承の分布状況の地図があります。

4.『歴史読本 2008年7月/53巻7号/829号』(新人物往来社)
p.310-313 「家紋拾遺譚(7)女紋の謎と系譜」(日本家紋研究会著)が掲載されており、p.313に「替え紋 継承経路図」と「母系紋 継承経路図」があります。

5.『大阪春秋-大阪の歴史と文化と産業と-第23号 特集:泉州とその復権』(大阪春秋社,1980)
p.170-175「女紋 上」(近江晴子著)の記事があります。女紋についてのアンケート結果が掲載されており、p.173に「東日本は家紋、西日本は女紋というパターンがはっきり現れたと考えてよいだろう」と考察されています。

6.『大阪春秋-大阪の歴史と文化と産業と-第26号 特集:河内のすべて 後編』(大阪春秋社,1980)
p.147「女紋 中間報告」(近江晴子著)の記事があります。前述の「女紋 上」のアンケート結果を受けての著者の考察です。この号以降に「女紋 下」の記事は見つかりませんでした。

7.『近畿民俗 = Bulletin of the Folklore Society of Kinki : 近畿民俗学会会報 (107)』(近畿民俗学会 編,1986-03)
p.1-19「女紋-母が娘に継がせる紋章」(近藤雅樹 著)が掲載されており、女性の使用する紋章を5つの型に分類して解説しています。女紋に関するアンケートの結果として、回答事例の一部が紹介されています。
この資料は国立国会図書館デジタル化資料送信サービスにより、国立国会図書館とサービス参加館で閲覧することができます。

8.商用データベース「聞蔵Ⅱビジュアル:朝日新聞」(2007年12月11日 大阪朝刊 31ページ)「女紋 深い絆、母から娘へ 京都の森本さんが全国調査、冊子に」
京都市上京区の染色補正師である森本景一氏が女紋について調査し、その広がりや種類などについて冊子『女紋』(森本景一著)にまとめたことが記載されています。
また、この『女紋』は、大阪府下の公共図書館に所蔵があります。
回答プロセス
(Answering process)
1.分類“593.8”(着付、アクセサリー)の書架をブラウジングし、資料1が見つかる。

2.当館調査研究コーナーで分類“380.3”(風俗、習慣、民俗学)の書架をブラウジングし、資料2が見つかる。

3.資料1の記述から、当館所蔵資料をフリーワード“女紋”で検索し、資料3が見つかる。

4.「CiNii Articles」( https://ci.nii.ac.jp/ja )(2018.9.15確認)で“女紋”を検索し、資料4が見つかる。

5.「大阪府立中之島図書館 大阪文献データベース」 ( http://refdb.library.pref.osaka.jp/cdb0100.asp )(2018.9.15確認)を“女紋”で検索し、資料5、6が見つかる。

6.「国立国会図書館デジタルコレクション」( http://dl.ndl.go.jp/ ) (2018.9.15確認)を“女紋”で検索し、資料7が見つかる。

7.当館蔵書検索メニュー「OMLINサーチ」を“女紋”で検索し、商用データベース「聞蔵IIビジュアル」に掲載されている資料8が見つかる。
事前調査事項
(Preliminary research)
『礼装・盛装・茶席のきもの : きものしきたりと着こなし』(木村 孝/著 世良 武史/写真 淡交社, 2010.11)
に、関西以西で実家の母方の紋を使う(女紋)が、関東では結納時の話し合いで婚家のものにする、と書かれていた。
NDC
風俗習慣.民俗学.民族学  (380 9版)
衣服.裁縫  (593 9版)
参考資料
(Reference materials)
当館書誌ID <0000798371>  礼装きもののルール(おしゃれなきもの教室) 清水 とき/著 世界文化社 2000.4 9784418004065 (資料1)
当館書誌ID <0000757956>  日本民俗大辞典 上 あ~そ 福田 アジオ/[ほか]編 吉川弘文館 1999.10 9784642013321 (資料2)
当館書誌ID <0000430347>  おんな紋 -血縁のフォークロア- 近藤 雅樹/著 河出書房新社 1995.1 9784309241562 (資料3)
当館書誌ID <5111655612> [雑誌巻号] 歴史読本 2008年7月 / 53巻7号 / 829号  新人物往来社 2008.07  (資料4)
当館書誌ID <0070031720>  大阪春秋 -大阪の歴史と文化と産業と- 第23号 特集泉州とその復権  大阪春秋社 1980  (資料5)
当館書誌ID <0090013173>  大阪春秋 -大阪の歴史と文化と産業と- 26 特集:河内のすベて 後編 大阪春秋社/[編] 大阪春秋社 1980  (資料6)
近畿民俗 = Bulletin of the Folklore Society of Kinki : 近畿民俗学会会報 (107) 近畿民俗学会 編,1986-03  <国立国会図書館書誌ID:000000005739>(資料7)
商用データベース「聞蔵IIビジュアル:朝日新聞」 (資料8)
キーワード
(Keywords)
礼服
女紋
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000243558解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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