レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20181213
- 登録日時
- 2018/12/14 00:30
- 更新日時
- 2019/02/23 10:27
- 管理番号
- 0401000428
- 質問
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未解決
うたせ舟について、 明治から江戸時代の古文書等に由来や来歴がないか?
- 回答
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・『芦北町誌』360pに「細川藩時代に100隻あまりの打瀬船で漁獲高も多かった」という記載があったが、裏付けとなる出典の確認が取れなかった。町誌巻末には「史資料所在一覧」があり、熊本大学の森山恒雄先生提供の資料として『葦北郡内船数』という資料名の記載があったが、この資料が上記の該当部分の出典に利用されたかどうか連携させる注記がないため、あくまで推測。なお、この資料は熊本大学附属図書館では見つからなかった。
・『夜豆志呂 75号』には「元々近畿地方で(一説では泉州境)近世の初頭にあたる、およそ今から400年くらい前からあったとの説もあるが、細川藩時代には計石(はかりいし)に遠見御番所が置かれ、枢要の地とされており、葦北の浦々にはお抱え水夫が多くいて、これらの水夫達が藩の御用によって、近畿地方に度々出張ったはずで、これらの漁法を見聞する機会があり、導入されたのが本筋とみられる。この漁法の別称に「芸州流」という事からも想像がつくし、芦北では「流れ舟」と言われている…」と記載あり。芦北町役場からの聞き書きと説明あり。
・『熊本縣漁業誌 上』 合採網(がっさいあみ)と記載がある。
・他館調査として、熊大図書館の町在解析…該当なし(キーワード:計石、打瀬船、漁稼等)、Cinii…論文なし。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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熊本県漁業誌(M23年)、打瀬網漁業調査報告 (大正10年)調査済み
- NDC
- 参考資料
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- 不知火海 有明海 打瀬網漁業調査報告 熊本県水産試験場/[編]|[熊本県水産試験場]|[1921] (事前調査済 0117883645|D/664/ス)
- 熊本県漁業誌 第1編 上 復刻版 熊本県農商課/編|印刷センター|1972年 (事前調査済 0112212345|D/664/ク)
- 熊本県漁業誌 第1編 下 復刻版 熊本県農商課/編|印刷センター|1972年 (事前調査済 0112212378|D/664/ク)
- 夜豆志呂 75号(1984) 八代史談会 (20p 芦北町役場で聞いた江戸時代の記載が数行ある 0120279310)
- 海幸彦たちの四季 西日本新聞社都市圏情報部/編|西日本新聞社|1999.12 (8p 400年前に泉州から伝わったという記載あり。 0117405290|C/664.4/ニ)
- 芦北町誌 追録 芦北町史編集委員会/編|芦北町役場|1987年 (観光打瀬舟の記載あり 0112966056|C/290/J/ア)
- 芦北町誌 |芦北町史編集委員会/編|芦北町役場|1977年| (360p 打瀬網漁盛 細川藩時代100隻余りの打瀬舟があるとの記載 出典の記載なし /0110585072|C/290/J/ア)
- 伝統的漁具漁法調査報告書 平成3年度 |熊本県林務水産部水産振興課/編|熊本県林務水産部水産振興課|1992.03 (8p、400年前に瀬戸内海が本場と記載あり。芦北町誌と同様の記載あり 0115630329|D/665.5/リ)
- 日本漁具・漁法図説 |金田 禎之/著|成山堂書店|1986.12 (打瀬船の説明では熊本県の3種類の網が記載。昭和時代の漁法である。 0112906003|/664.4/カ)
- キーワード
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- 打瀬船
- うたせ船
- 帆打瀬網漁(ほうたせあみりょう)
- 芸州流
- 流れ舟
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000248349