レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年12月23日
- 登録日時
- 2015/04/20 09:16
- 更新日時
- 2015/07/03 14:08
- 管理番号
- 埼久-2015-025
- 質問
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未解決
にしんそばが、いつ、どのように流通していったのかが知りたい。
- 回答
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にしんそばの流通について書かれている資料は見つからなかった。
参考までに、にしんそばの起源やにしんの流通に関する記述のある、以下の資料を紹介した。
にしんの漁獲地や流通について書かれている資料
『日本の味探究事典』(岡田哲編 東京堂出版 1996)
p191 「ニシンそばといえば、京都の名物となっているが、江差にはかなり古くからあり、こちらが元祖という説もある。ちなみに、江差(北海道)と若狭(京都)は、江戸期には、北前船で結ばれ賑わったところである」とあり。
『たべもの起源事典』(岡田哲編 東京堂出版 2003)
p354 「にしんそば(鰊蕎麦)」あり。「京都の名物めん料理」「1882年(明治15)頃に、京都の松葉の2代目・松野与三吉が創作した種物」「1913年(大正2)頃までは、ニシンの宝庫であった江差にも、ふるくから名物のニシンそばがあり、こちらが元祖とする説もある」とあり。
『近江商人と北前船 北の幸を商品化した近江商人たち』(サンライズ出版 2001)
p156-159 若狭から京に運ばれた身欠きニシンが名物のニシンそばを誕生させているとの記述あり。
『蕎麦の事典』(新島繁編著 柴田書店 1999)
p177 「明治15年ごろ京都の「松葉」二代目松野与三吉により考案された。かつて北陸から陸送されてきたニシンや棒ダラを料理にうまく生かした京都人の知恵の産物といえよう」とあり。
『コムギ粉料理探究事典』(岡田哲編 東京堂出版 1999)
p232 京都の「松葉」の2代目松野与三吉が創製したとする説と、ニシンの宝庫であった江差にも古くから名物ニシンそばがあり、こちらが元祖とするものの2つの説を紹介している。
《江差町公式ホームページ》(http://www.hokkaido-esashi.jp/modules/sightseeing/content0014.html 江差町 2014/12/19最終確認)
ホーム > 観光情報 > 観光施設・名所 > 横山家 [北海道指定有形民俗文化財]
「ニシンそばのルーツ:京都名物として知られる「ニシンそば」は、かつて江差から北前船によって日本海を経由して、周山街道、若狭街道のニシンロードで運ばれたニシンによって作られたもの。「それならもともとのルーツは江差ではないでしょうか」と言うのは、江差町で現在もニシンそばの味を守っている横山家ご主人のご意見です」とあり。
にしんそばは京都が起源である、もしくは有名であるとの記述のある資料
『新撰蕎麦事典 食文化叢書』(新島繁編 食品出版社 1990)
『日本めん食文化の一三〇〇年』(奥村彪生著 農山漁村文化協会 2009)
『写真でみる日本生活図引 2 とる・はこぶ』(須藤功編 弘文堂 1988)
『蕎麦うどん名著選集 6 蕎麦の俳句』(新島繁編 東京書房社 1981)
『海の幸・山の幸大百科 1 魚介・海藻』(望月賢二〔ほか〕監修 ぎょうせい 1990)
『「青魚下魚安魚」讃歌』(高橋治著 朝日新聞社 1988)
『蕎麦辞典』(植原路郎著 東京堂出版 1986)
『日本料理語源集』(中村幸平著 光琳社出版 1990)
『食品図鑑 オールカラー版』(女子栄養大学出版部 1995)
- 回答プロセス
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調査済み資料
『日本の食生活全集 49 日本の食事事典』(農山漁村文化協会 1993)
『日本の食生活全集 26 聞き書京都の食事』(農山漁村文化協会 1985)
『魚の文化史』(矢野憲一著 講談社 1983)
『蕎麦歳時記』(新島繁著 秋山書店 1993)
『47都道府県・魚食文化百科』(成瀬宇平著 丸善出版 2011)
『北海道の食 その昔、我々の先人は何を食べていたか』(村元直人著 幻洋社 2000)
『食の百科事典』(食文化研究所編 新人物往来社 1988)
『蕎麦屋の系図』(岩崎信也著 光文社 2003)
『北前船の研究 叢書・歴史学研究』(牧野隆信著 法政大学出版局 1989)
『北前船の時代 近世以後の日本海海運史』(牧野隆信著 教育社 1979)
『海の総合商社北前船』(加藤貞仁著 無明舎出版 2003)
『近代庶民生活誌 12 農民・漁民・水上生活者』(南博責任編集 三一書房 1996)
『魚食の民 日本民族と魚』(長崎福三著 講談社 2001)
『海の富豪の資本主義 北前船と日本の産業化』(中西聡著 名古屋大学出版会 2009)
『北前船と下津井港』(角田直一著 手帖舎 1992)
『北前船の人々 能登・加賀・越前・若狭』(上杉喜寿著 安田書店 1993)
『北海道の生業 2 2 漁業・諸職』(明玄書房 1981)
『北海道大百科事典 下』(北海道新聞社編 北海道新聞社 1981)
『函館・道南大事典』(南北海道史研究会編 国書刊行会 1985)
『北海道の衣と食』(渋谷道夫著 明玄書房 1974)
『そばやのはなし』(赤羽根一雄著 時の美術社 1980)
『そばや今昔』(堀田平七郎著 中央公論社 1978)
『そば・うどん その伝統を集大成し,末来を探る本』(柴田書店 1975)
『鰊 失われた群来の記録』(高橋明雄著 北海道新聞社 1999)
『日本の食文化』(平野雅章著 中央公論社 1991)
『食味往来 食べものの道』(河野友美著 中央公論社 1990)
『ニシン文化史 幻の鰊・カムイチェップ』(今田光夫著 共同文化社 1986)
『そば歳時記』(新島繁著 中央公論社 1998)既出『蕎麦歳時記』(秋山書店1993年刊)の改題
『北前船 日本海運史の一断面』(牧野隆信著 柏書房 1964)
『蕎麦うどん名著選集 4 蕎麦通』(新島繁編 東京書房社 1981)
『北前船と日本海の時代 シンポジウム/第三回・「西廻り」航路フォーラム』(日本福祉大学知多半島総合研究所編 河野村 1997)
『食の民俗事典』(野本寛一編 柊風舎 2011)
『蕎麦と江戸文化 二八蕎麦の謎』(笠井俊弥著 雄山閣出版 1998)
『蕎麦 江戸の食文化』(笠井俊彌著 岩波書店 2001)
『蕎麦年代記』(新島繁著 柴田書店 2002)
『日本料理事物起源 完本日本料理事物起源』(川上行蔵著 岩波書店 2006)
インターネット調査
《国会図サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国会図 2014/12/19最終確認)を〈鰊そば〉or〈にしんそば〉or〈ニシン & 江差〉で検索
合田一道著「ニシン栄華に明け暮れた湊・江差」(『ラメール = LA MWR 209号(2011年7月/8月)』日本海事広報協会 2011)
質問に関する記述なし。
- 事前調査事項
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《ウィキペディア》「にしんそば」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AB%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%9D%E3%81%B0 ウィキメディア財団 2014/12/19最終確認)
- NDC
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- 食品.料理 (596 9版)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- にしんそば
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000171247