レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年01月27日
- 登録日時
- 2014/01/27 14:00
- 更新日時
- 2014/04/16 11:56
- 管理番号
- 秋田-1644
- 質問
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未解決
兎の羹(あつもの)の作り方が書いてある資料をみたい。
- 回答
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発見に至らず。
以下に兎の羹について記載されている資料をご紹介。
『江戸の食生活』,原田 信男/著,岩波書店,2003
P119 将軍家の儀礼食と食事
儀礼と饗宴の項に、兎の吸い物についての記述あり。
『史料京都見聞記 第4巻 見聞雑記』駒 敏郎/ほか編集,法蔵館,1992
「嘉良喜随筆」山口 幸充/著
その後
『江戸美味い物帖』平野 雅章/著,廣済堂出版,1995
P46
「兎の吸い物」の項目より、兎の羹の記述あり。
P47
「将軍家の兎の吸い物の作り方は、残念ながら詳らかにしない」の記述あり。
羹とは少し異なるが
『日本の食生活全集49 日本の食事事典 素材編』農山漁村文化協会/編,1993
P66 うさぎ汁が記載
岩17,280,311 秋285 福島95 富73,106 石136,165 島234 大分138
P67 うさぎの肉汁が記載 岩187
『原典 現代語訳日本料理秘伝集成 第二巻』吉川 誠次/編,同朋舎出版,1985
「江戸料理集」P237 兎汁の煮方記載。(雁・鴨・鶴と同じとあり。煮方はP232.233にあり)
- 回答プロセス
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まず、「羹」の意味を調査。
当館契約DBジャパンナレッジより、「野菜や魚肉を熱く煮た吸い物、あついもの。あつかもの」(日本国語大辞典)とあり。
徳川家で食べられていたという質問者の話より、江戸時代の食べ物についての資料を検索。
「江戸の食生活」を提供したところ、羹についての記述を発見。
また、同ページに「嘉良喜随筆」に兎の吸い物の話が見えるという記述により、収録されている「史料京都見聞記」を提供するが兎の吸い物についての記載はなし。
「江戸美味い物帖」巻末参考文献の「原典現代語訳日本料理秘伝集成」を調査したところ兎汁の記述があり。
- 事前調査事項
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徳川家でお祝いのときに兎の羹を食べたというは知っている。
- NDC
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- 食品.料理 (596 8版)
- 参考資料
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江原恵 著. 料理物語・考 : 江戸の味今昔. 三一書房, 1991.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002142367-00 , ISBN 4380912280
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江原恵 著. 料理物語・考 : 江戸の味今昔. 三一書房, 1991.
- キーワード
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- 羹(あつもの・かん)
- 徳川
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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兎の羹とはは、徳川将軍家の年のはじめの嘉例として、膳部に出された。遠州で収穫した兎を、信州の林氏が徳川家に羹として献上した。
江戸料理集によると、兎・雁・鴨も味噌仕立ての味。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000144163