レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/12/2
- 登録日時
- 2011/02/26 10:18
- 更新日時
- 2011/03/25 10:54
- 管理番号
- 島根参2008-12-001
- 質問
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解決
大阪に「出雲屋」という鰻屋が多いのはなぜか知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料より以下を紹介。
資料1:「上方では業態を屋号で表してきた」とあり、「鰻の蒲焼き屋は「出雲屋」で、1948年ごろ大阪旧市内だけで3百余軒あった」との記述あり。
資料2:「西のウナギの調理技法は、この出雲ウナギ(宍道湖・中海の天然ウナギ)から伝えられたものといわれる」とある。
<関連資料>
資料3:江戸中期、中海の安来港を中心とする海域で「ウナギ」の豊漁が続き、大阪・京都にウナギの販路を広げようと考えたのが「ウナギの道」の始まりとの記述あり。
資料4:「今でこそ鰻の本場は一般に遠州と考えられているが、それは養殖鰻のことで、天然産は何と云っても出雲が第一だ。さればこそ、出雲に何の縁故もない人が大阪の四ツ橋で「出雲屋」を名乗って代表的の鰻屋を営んでいる仕末、併しそれには次のような沿革がある」として、安来から大阪へ鰻を卸していた話の記述あり。
<2011/3/12追記>
資料5:p142~145「うなぎ街道(下)道頓堀の「出雲屋」大繁盛」に、大阪の心斎橋にある、創業明治9年のうなぎ料理店「いづもや」の初代が、行商先の松江を訪れた際に出合った出雲産のうなぎ料理にほれ込んだのが縁で、大阪の道頓堀にうなぎ料亭「出雲屋」を開店することになったとの記述や創業当時の店先の写真もある。
- 回答プロセス
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郷土資料のなかで、鰻(食べ物)に関する資料を中心に内容を調査。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 食品.料理 (596 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『松江食べ物語 秋冬』, 荒木英之/著,山陰中央新報社,199410 (p124~125「ウナギ①地焼きは出雲から」 郷貸出596.2/ア/2)
- 【資料2】 『日本の味探究事典』 岡田 哲/編,東京堂出版,1996.1 ※貸出禁止資料 (p52「かばやき 蒲焼き(島根)」 R383.8/オ96/)
- 【資料3】 『鳥取県歴史の道調査報告書 第6集 出雲街道 法勝寺往来』 鳥取県教育委員会/編,鳥取県文化財保存協会,1990 ※貸出禁止資料 (p5~6「ウナギの道」 092.9/538/6)
- 【資料4】 『出雲新風土記 第一輯 味覚の巻』 太田直行/著,1938 ※貸出禁止資料 (p49~56「鰻」 郷土貴重095.9/1/)
- 【資料5】 『松江誕生物語 開府400年シリーズ』 山陰中央新報社,2010.7 (p134~145「うなぎ街道〔上〕・〔中〕・〔下〕」 郷貸出217.3/マ10/)
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【資料6】 乾隆明「出雲街道うなぎ道」,『島根観光学会誌第10号』,1992 ※貸出禁止資料
(p19
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- キーワード
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- 出雲屋
- 鰻
- 蒲焼き
- 島根県
- 大阪府
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000080873