レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年05月10日
- 登録日時
- 2012/03/06 13:06
- 更新日時
- 2022/02/08 12:55
- 管理番号
- 県立長野-11-020
- 質問
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解決
「信濃銀行」の役員名がわかる資料を見たい。
- 回答
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『長野県百科事典 補訂版』 p.362「信濃銀行」の項によると同名の銀行は2行あり。
明治22年に設立し、のち安田銀行の支店となった銀行と、昭和3年に設立され、のち「上田殖産銀行」と改組後、八十二銀行に営業権を譲渡した銀行である。
明治22年設立の信濃銀行。以下の資料にあり紹介した。
『長野県政史 第1巻』長野県 1971 【N317/74/1】p.447(頭取名)。
『長野県史 近代史料編 第6巻 商業・金融』(前掲)p.598-599、p.632(代表者名等)。
『同上 通史編 第7巻 近代1』長野県編 長野県史刊行会 1988【N209/11-4/7】p.257,p.320 (関係者の記述あり)、p.697(頭取名)
『同上 同編 第9巻 近代3』同上 1990【N209/11-4/9】p.197(頭取名)
昭和3年設立の信濃銀行の資料に役員名の記載があり紹介した。記載の分量はそれぞれ異なり頭取名のみの資料もあり。
『八十二銀行史』八十二銀行 1968 【N338/10】
p.426-432に「上田殖産銀行小史」の項があり、
p.428に「信濃銀行」の頭取以下、監査役までの役員名が記載あり。
p.431に昭和17年当時の頭取名、
p.432に「信濃銀行役員異動表」あり。
『長野県史 近代史料編 第6巻 商業・金融』長野県編 長野県史刊行会 1990【N209/11-1/6
p.675-676 信濃更正会会長名あり。
p.686に昭和16年の頭取名あり。
回答を伝えたところ、質問者に必要なのは昭和初期に設立された「信濃銀行」とわかる。
- 回答プロセス
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1『長野県百科事典 補訂版』で「信濃銀行」を引く。p.362に項目あり。この銀行名には2つの異なる
銀行があることがわかる。質問者に確認したが、把握していないことであったため、両行の資料
を揃え、現物をみて判断してもらうこととする。
2 昭和設立の方は八十二銀行の前身のひとつであるため、『八十二銀行史』で「合併銀行の沿革」の部
分を見る。「信濃銀行の設立」の頁があり設立時の役員名等あり。
3『長野県史 近代史料編 第6巻 商業・金融』『長野県史 通史編』の近代を見る。両行について頭
取等の記載あり。『長野県政史 第1巻』には明治期設立の銀行の頭取名あり。
4 『日本金融史資料 昭和編 第24巻 金融恐慌関係資料(1)』p.564~568「信濃銀行の開店休業」
の項あり。但し人名については記載なし。
『同上 昭和編 第25巻 金融恐慌関係資料(2)』p.235-241「(日本銀行)松本支店金融報告」
p.241~244「信濃銀行預金支払延期に就て」に 「信濃銀行」の記事があるが、役員名については
記載なし。
『日本金融史資料 昭和続編 付録 第2巻 地方金融史資料(2)』で「信濃銀行」に関する記事を
探すが、p.4で、上記24、25巻に所収の資料以上に「信濃銀行」関係で詳細な記事はないとの記事
を確認。
両行の資料を紹介。
- 事前調査事項
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338)
- 参考資料
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- 『長野県百科事典 補訂版』信濃毎日新聞社 1981[N030/2a]
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『日本金融史資料 昭和編 第24巻 金融恐慌関係資料(1)』日本銀行調査局編
大蔵省印刷局 1969[338/113/24] - 『同上 同編 第25巻 金融恐慌関係資料(2)』同上 1969[338/113/25]
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『同上 昭和続編 付録 第2巻 地方金融史資料(2)』日本銀行金融研究所 大蔵省印刷局
1987[338/113-2/2] - 『八十二銀行史』八十二銀行 1968 【N338/10】
- 『長野県史 近代史料編 第6巻 商業・金融』長野県編 長野県史刊行会 1990【N209/11-1/6】
- 『同上 通史編』
- キーワード
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- 信濃銀行
- 八十二銀行
- 信州学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000103084