レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/03/28
- 登録日時
- 2006/04/28 02:10
- 更新日時
- 2006/04/30 11:49
- 管理番号
- 県立長野-05-134
- 質問
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解決
相撲巡業について。寛政6年3月頃、諏訪の神社の前で7日間くらい続けて相撲をとったという説があるが、これについて書かれた資料はあるか。
- 回答
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江戸時代の信濃力士・雷電為右衛門(らいでん・ためえもん)の旅日記「諸国相撲控帳」に、信州巡業の記録あり。これによると、寛政6年2月20日に江戸を発ち、岩村田城下(佐久市)で5日間興行の後、諏訪(下諏訪町)で5日間興行したという。諏訪での興行が諏訪神社前であったかどうかは不明。
詳細は下記参照。
『雷電為右衛門旅日記』田中邦文著 東部町商工会青年部編 銀河書房 1983年 [N788/5]
「諸国相撲控帳」が収録されており、p.80に寛政6年の記述あり。
『力士雷電 上』小島貞ニ著 ベースボール・マガジン社 1998年 [N788/11/1]
上記資料と同内容の記述がp.140にあり。
『信濃力士伝 江戸時代篇』中村倭夫著 甲陽書房 1973年 [N788/2/1]
巻末の信濃相撲年譜に「雷電・甲斐嶽一行、上諏訪において相撲興行」との記述あり。(p.309)
- 回答プロセス
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① 諏訪での出来事なので郷土資料の地史関係資料(2類)、及び諏訪神社関係の資料(1類)を調査。記述なし。
② 相撲に関することなので、郷土の民俗学関係資料(3類)も調査するが、手がかりは見つからず。
③ 「相撲をとったという説」はどこから出てきたのか質問者にヒアリングを試みるが、質問者不在のため話が出来ず。
④ 歴史・民俗学関係では資料がなかったので、スポーツ方面からの調査に切り替える。郷土資料のスポーツ関係資料を調査したところ、江戸時代の長野出身力士、雷電為右衛門について書かれた本のなかに、諏訪巡業の記述あり。
⑤ 人物(雷電為右衛門)をキーワードに調査。上記3文献に諏訪巡業についての記述があることが判明。しかし、神社の前で相撲をとったかについては判らなかった。
- 事前調査事項
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諏訪市博物館、諏訪市役所文化財係、諏訪市保存会にそれぞれ照会したが不明。
- NDC
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- 中部地方 (215 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 雷電為右衛門(らいでん・ためえもん)
- 相撲
- 諏訪(長野県)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 県内図書館
- 登録番号
- 1000028504