レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20191113
- 登録日時
- 2019/12/27 00:30
- 更新日時
- 2020/03/26 12:23
- 管理番号
- 0401001378
- 質問
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解決
第五高等学校の寮歌の意味について。①「歴史やうつる14年」…14年はどのことか。②れいろうの意味。③こほくの地とあるが「こほく」とはどこか。 ④ざんまのつるぎの「ざんま」の意味は何か ⑤「銀杏城」とは熊本城の事か。
- 回答
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・『全国旧制高等学校寮歌名曲選』に①~③のすべての意味について記載あり。
① 歴史やうつる14年・・・81頁、高くそびえる五高の三棟の寮も、十四年の歴史を数えるに至った。
② 玲瓏(れいろう)の意味・・・81頁、珠または金属の鳴る音。冴えて鮮やかなさま。『新明解国語辞典』1582頁 澄んだ美しい音や声を立てる様子だ。少しのかげりもなく明るく澄んでいる様子だ。
③ 胡北(こほく)・・・81頁 「胡」は漢人が北方民族、特に蒙古(人)、満州(人)を呼ぶ蔑称。『日本語大辞典』632頁「胡」の意味…えびす。昔の中国で、北方または西方の異民族をさした。秦・漢時代には匈奴、唐代には広く西域人を指した。
④ 銀杏城(ぎんなんじょう) 『熊本県大百科事典』222頁、282頁 銀杏城→熊本城
- 回答プロセス
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・熊本大学五高記念館(HPより)http://www.goko.kumamoto-u.ac.jp/(最終確認日 2020/1/22)
習学寮では、毎年11月に寮歌の歌詞が募集され、1月に当選した歌詞に曲がつけられた。 寮歌集には、明治36年から昭和22年まで毎年1~4曲の寮歌が残っている。 寮歌の中で一番歌われていたのは、通称「武夫原頭に」。明治38年に五高卒業生 恵利武が作詞した「東京帝国大学在学先輩寄贈之歌」である。
通常、寮歌を歌う前に巻頭言が唱えられるが、五高には決まった巻頭言は無く、その都度作られていた。部歌も作られており、練習のときや各部で集まった時などに歌われていた。
・『習學寮史』 555頁~557頁 回顧録 武夫原の懐顧 法学士鈴木安一 東京帝国大学寄贈之歌の作成経緯の記載あり。歌詞の意味等の記載なし。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『寮歌集』第五高等学校習学寮/編,第五高等学校習学寮,1940年 (3頁|0110201027|C/767.6/タ/)
- 『習学寮史』習学寮史編纂部/編,第五高等学校習学寮,1938 (8頁|0110898046|C/376.7/シ/)
- 『熊本県大百科事典』熊本日日新聞社/編,熊本日日新聞社,1982.04 (282頁|0111647095|C/031/ク/)
- 『新明解国語辞典』山田 忠雄/編,三省堂,2005.01 (1582p 玲瓏の意味|0140838822|R/813.1/シ/)
- 『新熊本市史 別編第3巻年表』新熊本市史編纂委員会/編集,熊本市,2003.03 (60頁|0119477248|C/210A/シ/3)
- 『日本語大辞典』講談社,1989.11 (632頁 「胡」の意味|0114327844|/R813.1/ニ/)
- 『全国旧制高等学校寮歌名曲選 [Part1]』ことのは会/編,春秋社,2015.01 (80頁~82頁 意味解説あり|0140562026|C/767.6/コ/)
- キーワード
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- 第五高等学校
- 寮歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000271718