レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年08月23日
- 登録日時
- 2019/03/27 18:34
- 更新日時
- 2020/05/09 16:34
- 管理番号
- 広県図2018128
- 質問
-
解決
ケンペルの『廻国奇観』『日本誌』に「尾道」や「西の小江戸」といった記述があるか。
- 回答
-
ケンペルの『廻国奇観』『日本誌』を確認しましたが,「尾道」や「西の小江戸」といった記述は見付かりませんでした。
1 『廻国奇観』
『日本誌:日本の歴史と紀行 下巻』エンゲルベルト・ケンペル/著,今井正/編訳,改訂・増補,1989【N291.09/89ケ/2】
p.421-523 附録 ケンペル著 Amoenitatum Exoticarum“廻国奇観”中にある日本に関する諸論文
p.438-469 もっともな理由のある日本の鎖国
p.446 「安芸(あきAki)からは木材が輸出され,」
巻末に「廻国奇観索引」がありますが,「尾道」「西の小江戸」は見付かりません。
2 『日本誌』
『日本誌:日本の歴史と紀行 上巻』エンゲルベルト・ケンペル/著,今井正/編訳,改訂・増補,1989【N291.09/89ケ/1】
p.98-114 諸大名の領地になっている日本国の国郡別区画,国の収穫および政府
p.107-108 山陽道
p.107-108 備後
地名に「尾道」は含まれていません。
巻末に「日本誌《上巻》索引」がありますが,「尾道」「西の小江戸」は見付かりません。
『日本誌:日本の歴史と紀行 下巻』エンゲルベルト・ケンペル/著,今井正/編訳,改訂・増補,1989【N291.09/89ケ/2】(前掲)
p.214-232 小倉から大阪までの旅(出発:1691年2月17日)
p.223-224 安芸の国に関する記述がありますが,尾道については記述がありません。
p.360-390 第2回 参府旅行
p.365-366 御手洗など,安芸の国に関する記述がありますが,尾道については記述がありません。
巻末に「日本誌《下巻》索引」がありますが,「尾道」「西の小江戸」は見付かりません。
また,関連資料を調査したところ,次の記述が見付かりました。
『新修尾道市史 第4巻』青木茂/編著,尾道市役所,1975【H21.42/A53/4ア】
p.18 ケンプエルの「江戸参府記行」
航路に関する記述で,「尾道は西の小江戸」といった記述はありません。
なお,次のとおり,『江戸参府紀行』は『日本誌』の部分訳です。
『国史大辞典 5』国史大辞典編集委員会/編,吉川弘文館,1985【R210.03/Ko532/5】
p.219 ケンペル日本誌
「昭和三年(一九二八)には呉秀三の部分訳『ケンプェル江戸参府紀行』(略)がある。」
このほか,ケンペルに関する資料を調査しましたが,尾道に関する記述は見付かりませんでした。
『ケンペル:礼節の国に来たりて』B.M.ボダルト=ベイリー/著,中直一/訳,ミネルヴァ書房,2009【289/ケン109】
『日本を愛したドイツ人:ケンペルからタウトへ』島谷謙/著,広島大学出版会,2012【283.4/112シ】
p.10-42 エンゲルベルト・ケンペル
『事典外国人の見た日本』富田仁/編,日外アソシエーツ,1992【R210.03/92ト】
p.279-281 日本誌
『ケンペルのみたトクガワ・ジャパン』ヨーゼフ・クライナー/編,六興出版,1992【210.52/92ク】
『ケンペルのみた日本』ヨーゼフ・クライナー/編,日本放送出版協会,1996【210.52/96ク】
前掲『ケンペルのみたトクガワ・ジャパン』の加筆修正版です。
『ケンペル展:ドイツ人の見た元禄時代』国立民族学博物館,ドイツ‐日本研究所/編集,国立民族学博物館,1991【210.52/91コ】
『異国叢書 [6] ケンプェル江戸参府紀行 上巻』ケンプェル/著,雄松堂書店,1966【N210.5/I37/6】
『異国叢書 [7] ケンプェル江戸参府紀行 下巻』ケンプェル/著,雄松堂書店,1966【N210.5/I37/7】
『江戸参府旅行日記』ケンペル/[著],斎藤信/訳,平凡社,1977【291.09/Ka15】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- ケンペル
- 廻国奇観
- 日本誌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000254074