レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年3月11日
- 登録日時
- 2016/12/11 15:11
- 更新日時
- 2016/12/11 15:38
- 管理番号
- 9000014053
- 質問
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解決
山梨県の「ほうとう」は、かぼちゃが入っていて、味つけは味噌である。埼玉県西部(秩父、深谷)でも「にぼうとう」と呼ばれているものがあるが、味付けは醤油で、白菜、大根、ニンジンなどの野菜が入っている。麺は、幅広で2.5センチくらい。麺はゆでずに野菜と一緒に煮る。深谷ねぎが入っているのが特徴であると聞いている。群馬県でも「ほうとう」が食されている。
山梨県の「ほうとう」の特徴、埼玉や群馬との違い、なぜかぼちゃを入れるようになったのか等を知りたい。
- 回答
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・必ずしもかぼちゃを入れるわけではなく、そのときどきの季節の野菜を使う。冬は白菜、じゃがいも、かぼちゃ、さといも、大根、ニンジン、夏は長ネギ、玉ねぎなど。
・秋から冬に食べることが多いので、その時期にとれるかぼちゃが使われたのではないか。
・山梨県以外に静岡県、埼玉県、群馬県、長野県で「ほうとう」が食されている。養蚕がさかんだった地域とかさなる。
・味噌味が一般的だが、山梨県でも醤油味の家庭もある。
・野菜をゆでている間に小麦粉と水を混ぜて、ねかさずにすぐに煮込んだことから、手間と時間がかからず、栄養もある食べものとして広まったのではないか。
・麺は、約1.5センチと書いてある本もあるが、家庭によっては手でちぎっていれることもある。
- 回答プロセス
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・自館システムで「ほうとう」「郷土食」で検索。
・山梨県史に詳しい記述あり。
・江戸時代中期に書かれた「裏見寒話」に「ほうとう」が登場する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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山梨県/編集 , 山梨県. 山梨県史 民俗編. 山梨日日新聞社, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005861329-00 , ISBN 4897108195 (p499-509) - 『甲斐叢書』第6巻(甲斐叢書刊行会/編 甲斐叢書刊行会 1933年) (p132)
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依田萬代 著作編集代表 , 依田, 萬代. 山梨の郷土食. 山梨日日新聞社, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009217850-00 , ISBN 9784897105338 (p6) -
朝日新聞社 編. 郷土料理とおいしい旅 9 (山梨・長野・岐阜). 朝日新聞社, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001702856-00 , ISBN 4023301590 (p14) - 『ほうとう 保存版』(増沢とし子/著 山梨栄養学園COOKプロカレッジ 2004年)
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山梨県/編集 , 山梨県. 山梨県史 民俗編. 山梨日日新聞社, 2003.
- キーワード
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- ほうとう
- かぼちゃ
- 郷土食
- 郷土料理
- 麺
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000201574