レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/03/07
- 登録日時
- 2019/04/04 00:30
- 更新日時
- 2019/04/04 00:30
- 管理番号
- 6001037554
- 質問
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解決
大阪府立中之島図書館所蔵の「道修町三丁目文書」に関して書かれた研究書類があれば教えてほしい。
- 回答
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「道修町三丁目文書」を使って書かれた資料として以下のような資料があります。
・『大阪府立図書館紀要 第5号』(大阪府立図書館/編集 大阪府立図書館 1969)
多治比郁夫「蜀山人の一資料 -道修町三丁目文書から-」(p.45‐51)。
・『日本社会の史的構造 近世・近代』(朝尾直弘教授退官記念会/編 思文閣出版 1995)
内田九州男「享保元文期における個別町の把握-大坂道修町三丁目『丁代日誌』を手掛かりに-」(p.103-124)。
内容としては「享保十九~元文三年(一七三四~三九)の五年間、道修町三丁目で作成された約三〇〇件の諸文書を収録した丁代の日誌と思われる冊子(以下『丁代日誌』とする)の内容を紹介して、同時期大坂の個別町が惣町支配の中でどのように把握されていたかを垣間みようとするものである」とのことです(p.103)。
・『近世都市発達期における大坂船場町人社会の動向 道修町三丁目を事例に』(深井甚三/[著] 東北大学文学会 1980)
この資料は『文化 43(3・4)』(東北大学文学会 1980)の抜刷です。
内容としては「大坂の都市構造の展開についての把握をより精緻なものとするためにも、薬種仲買商の集住地として知られる、いわば北船場の体表的な町である、この道修町三丁目を対象に、都市発達期ともいうべき一七世紀中期の寛文期から一八世紀前期の享保期における、同町の社会構造の展開や、同町における町運営や町人結合の動向を明らかにすることを課題にしたい。」(p.190)とのことです。
・『大坂と周辺諸都市の研究』(中部よし子/編 清文堂出版 1994)
「第二編 大坂の都市行政と社会」に、深井甚三「近世中期、大坂船場の町の動向-大坂道修町三丁目について-」が掲載されています(p.183-207)。
内容としては「船場の町が享保以降に、また特に、領主による都市支配強化がはかられた天明打ちこわし後に、どのような住民結合をみせ、町内運営をしていくのか、町内の社会構造の動向を踏まえて検討したい。」(p.185)とのことです。
・『大坂町人相続の研究』(中埜喜雄/著 嵯峨野書院 1976)
全部で8つの論文2つの付録のうち、「近世大坂町人相続法の研究」(p.1-31)、「大坂町方宗門人別帳「脇書」記載の研究」(p.33-88)「大坂の町法」(p.159-216)、「大坂町人相続事例集成」(p.315-431)が道修町三丁目文書を利用して書かれています。
なお「大坂町人相続事例集成」の附表(四)(p.405-431)に道修町三丁目の相続人や相続事由などが表の形で掲載されています。
その他、次の図書においても、資料として道修町三丁目文書が使用されています。
・『近世大坂の家・町・住民』(乾宏巳/著 清文堂出版 2002)
・『近世都市住民の研究』(乾宏巳/著 清文堂出版 2003)
〔事例作成日:2019年3月7日〕
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 10版)
- 参考資料
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- 大阪府立図書館紀要 第5号 大阪府立図書館∥編集 大阪府立図書館 1969
- 日本社会の史的構造 近世・近代 朝尾直弘教授退官記念会∥編 思文閣出版 1995.4
- 近世都市発達期における大坂船場町人社会の動向 深井/甚三∥[著] 東北大学文学会 1980
- 大坂と周辺諸都市の研究 中部/よし子∥編 清文堂出版 1994.1
- 大坂町人相続の研究 中埜/喜雄∥著 嵯峨野書院 1976
- 近世大坂の家・町・住民 乾/宏巳∥著 清文堂出版 2002.6
- 近世都市住民の研究 乾/宏巳∥著 清文堂出版 2003.10
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000254563