レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20191021
- 登録日時
- 2019/12/26 00:30
- 更新日時
- 2020/03/25 18:47
- 管理番号
- 0401001289
- 質問
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解決
明治末期から大正の自殺者数、特に同性愛者(女性同士)の心中事件の数が知りたい。
- 回答
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自殺者数を長期的に一覧できる資料としては『日本長期統計総覧 第1巻』と『人口動態統計100年の動向』あり。女性同士の心中については『江戸の異性装者(クロスドレッサーたち)』に記載あり。
- 回答プロセス
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1.レファ協で「明治 自殺者数」で検索したところ、「日本の自殺者についての長期的なデータを集めた資料について」( http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&lsmp=1&kwup=%E6%98%8E%E6%B2%BB%E3%80%80%E8%87%AA%E6%AE%BA%E8%80%85%E6%95%B0&kwbt=%E6%98%8E%E6%B2%BB%E3%80%80%E8%87%AA%E6%AE%BA%E8%80%85%E6%95%B0&mcmd=25&mcup=25&mcbt=25&st=score&asc=desc&oldmc=25&oldst=score&oldasc=desc&id=1000032799 最終確認2019/10/11)という事例があり、以下の2冊が紹介されていた。自館に所蔵があったので資料を提示することができた。
●『日本長期統計総覧 第1巻』 日本統計協会 2006
p.180-185に「主要死因,男女別死亡数(明治32年~平成16年)」が掲載されており、主要死因の中に「自殺」の項目がある。
●『人口動態統計100年の動向』 厚生省大臣官房統計情報部 1999
p.10-11に主要死因別にみた性別死亡数と死亡率のグラフ掲載。主要死因の中に「自殺」が含まれており、明治32年から平成10年までの死亡数と死亡率の推移をグラフでみることができる。
2.女性同士の心中については、様々なキーワードで検索したが、「女性 心中」でヒットした「心中」のウィキペディアの中に「現代の心中の種類」のひとつに「情死」があげられており、その中に「エスが流行した1910年代以降には、少女同士の自殺が多発し社会問題となった」という文章があり、参考文献として『江戸の異性装者たち』があげられていた。自館に所蔵していたため確認したところ、新聞に掲載された女性同士の心中について7件、年代順に羅列してあった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 日本長期統計総覧 第1巻,総務省統計局/監修,日本統計協会,2006.3 (0119059921|R/351/ニ/1)
- 人口動態統計100年の動向,厚生省大臣官房統計情報部/編,厚生統計協会,1999.12 (0117399964|R/358.1/ジ/)
- 江戸の異性装者(クロスドレッサー)たち,長島 淳子/著,勉誠出版,2017.11 (p.194~p.198に女性同士の心中について記載あり。|0141645085|/367.9/ナ/)
- キーワード
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- 自殺者数
- 心中
- エス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000271519