レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20190906
- 登録日時
- 2020/04/01 00:30
- 更新日時
- 2020/04/01 00:30
- 管理番号
- 福参-1130
- 質問
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解決
「導引」という言葉について、『荘子』の「刻意篇」に「導引者、導気令和、引体令柔」と載っているとのことだが、載っていないようだ。掲載のある図書はないか。
- 回答
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◆『週刊朝日』 122巻30号 2017年6月16日
p.55 「導引の語源については、一説に『荘子』にある、「導気令和(気を導いて和せしめ)、引体令柔(体を引いて柔せしむ)」だといわれています」と記載あり。
◆『漢籍国字解全書 先哲遺著追補 [第29巻]』
荘子 早稲田大学編輯部/編輯 早稲田大学出版部 1914年出版
p.52 「釋文に李云、導氣令和、引體令柔と見えたり」と記載あり。
◆『荘子 全訳注 上』 池田 知久/訳注 講談社 2014年5月出版
p.941 「道引は、『釈文』李頤の「導気令和、引体令柔。」でよい」とある。
- 回答プロセス
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◇『荘子 外篇』 福永 光司/著 朝日新聞社 1966年出版を確認したが、掲載なかったとのこと。
◇インターネットにて「導気令和 引体令柔」のキーワードで検索し
「AERA dot. 「毎日やれば健康に…「導引の法」ってなんだ?」(https://dot.asahi.com/wa/2017060800015.html?page=1 最終確認2020.3.3)を見付ける。
記事文末に「※週刊朝日 2017年6月16日号 」と記載があるため、当館所蔵の『週刊朝日』 122巻30号 2017年6月16日を確認。
p.55に「導引の語源については、一説に『荘子』にある、「導気令和(気を導いて和せしめ)、引体令柔(体を引いて柔せしむ)」だといわれています」と記載あり。
◇「荘子」で自館検索しブラウジングし、以下の図書を見付ける
◇『漢籍国字解全書 先哲遺著追補 [第29巻]』
荘子 早稲田大学編輯部/編輯 早稲田大学出版部 1914年出版
p.52に「釋文に李云、導氣令和、引體令柔と見えたり」とある。
◇『荘子 全訳注 上』 池田 知久/訳注 講談社 2014年5月出版
p.941に「道引は、『釈文』李頤の「導気令和、引体令柔。」でよい」とある。
『釈文』李頤については、同p.25で「李頤集解(りいしっかい)三十巻三十篇。(字は景真、潁川襄城(えいせんじょうじょう)の人、晋の丞相参軍、自ら玄道子と号す。一に三十五編に作る。音を為すこと一巻)」とある。
加えて、同p.27に「『荘子』のテキストは、郭象の編纂した三十三篇本だけが広く通行して生き残り、それ以前の五十二篇本や二十七篇本などは全て散佚して今に伝わらない」とある。
◇上記で見付けた『経典釈文』、『景真』、『李頤』のキーワードでそれぞれ自館や国立国会図書館デジタルコレクション、国立国会図書館サーチやCiNii Booksで検索するも、該当する図書は見付けられなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 東洋思想 (120 8版)
- 参考資料
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- 1 荘子 外篇 福永 光司/著 朝日新聞社 1966 124/25/S8-2
- 2 週刊朝日 2017年6月16日 122巻30号 朝日新聞出版 M/G/188
- 3 漢籍国字解全書 [第29巻] 早稲田大学編輯部/編輯 早稲田大学出版部 1914 123//S5-29
- 4 養生訓 貝原 益軒/[著] 講談社 1982.10 159//S229B
- 5 荘子 上 池田 知久/訳注 講談社 2014.5 124/25/26
- 1 AERA dot. 「毎日やれば健康に…「導引の法」ってなんだ? https://dot.asahi.com/wa/2017060800015.html?page=1 最終確認 2020.3.3
- 2 コトバンク https://kotobank.jp/word/%E7%B5%8C%E5%85%B8%E9%87%88%E6%96%87-489089 最終確認 2020.3.3
- キーワード
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- 導引 荘子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000279904