レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月25日
- 登録日時
- 2014/09/24 17:06
- 更新日時
- 2014/11/22 10:59
- 管理番号
- 埼熊-2014-044
- 質問
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解決
『中央公論 昭和52年3月号(1080号)』の森詠著「幻の二・二六救国青年埼玉挺身隊事件」p249-257に引用されている下記記事を見たい。『文藝春秋 昭和31年2月号』所収とあるが、載っていなかった。典拠となっている記事は、熊谷生まれの国家主義運動家・吉田豊隆(1909-1974)についてのものである。
「日本最初の内乱罪」(花島克之著)
栗原教官(栗原安秀中尉 1908-1936 二・二六事件の首謀者の一人)の演説の出典として紹介されている。
- 回答
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『特集文藝春秋1956年2月号』p140-145に福島克之著「日本最初の内乱罪」あり。都立多摩図書館、国立国会図書館東京本館(マイクロ資料)を紹介した。
- 回答プロセス
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1 《国会図サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国会図 2014/10/31最終確認)《MAGAZINEPLUS》(日外アソシエーツ 2014/10/31最終確認)では該当なし。
2 『大宅壮一文庫雑誌記事索引 人名編』(大宅壮一文庫 1985)
〈花島克之〉〈栗原安秀〉の項目を調査する。該当なし。
〈吉田豊隆〉で1件該当する。
森詠著「早すぎたもう一つの“二・二六事件”」(『潮 昭和49年5月(179)号』p164-168 潮出版社 1974)
p166 栗原教官の講義の引用あり。出典として同じく「花島克之『日本最初の内乱罪』文藝春秋31年2月号」とあり。ただし、質問にある『中央公論 昭和52年3月号』収録記事とは引用部分が違う。
3 《自館目録》を〈書名 文藝春秋 & 資料区分:逐次刊行物〉で検索する。誌名に「文藝春秋」が含まれている資料を調査する。昭和31(1956)年当時刊行されていたものは3件あり。
文藝春秋 昭和31年2月号とその前後号(欠号なし)は内容確認済み。ただし臨時増刊号などが欠号している可能性もあり。
特集文藝春秋及び別冊文藝春秋昭和31年2月号は所蔵なし。
4 《東京都立図WebOPAC》で所蔵を確認する。(https://catalog.library.metro.tokyo.jp/winj/opac/search-detail.do?lang=ja 東京都立図 2014/10/23最終確認)
文藝春秋は前後に臨時増刊号等がないことを確認する。
特集文藝春秋は「1956年2月号 三大日本の謎」(1956.2.5発行)あり。
別冊文藝春秋は「50号(1956.2)」(1956.2.28発行)あり。
その他に1956年当時「文藝春秋漫画読本」というタイトルもあったが、2月には発行なし。
5 「特集文藝春秋 昭和31年2月号」について調査する。
《MAGAZINEPLUS》該当なし。
《大宅壮一雑索 主要索引収録雑誌一覧》該当なし。
《CiNii books》を〈特集文藝春秋〉で〈雑誌〉に絞って検索するも県内図書館なし。(http://ci.nii.ac.jp/books/ 国立情報学研究所 2014/10/23最終確認)
《国会図サーチ》を〈特集文藝春秋〉で検索するも該当号の所蔵は国会図書館(雑誌とマイクロ資料)のみ。(http://iss.ndl.go.jp/ 国会図 2014/10/23最終確認)
6 「別冊文藝春秋 50」
《MAGAZINEPLUS》該当あり。収録巻号は通号8-61(1948.10-1957.12)だが検索でヒットなし、収録なしと見なしてよい。
《大宅壮一雑索 主要索引収録雑誌一覧》になし。
7 東京都立多摩図書館に『特集文藝春秋 1956年2月号』の内容確認を依頼した結果、『特集文藝春秋』1956年2月号p140-145に福島克之著「日本最初の内乱罪」の記事があると回答を得た。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (051 9版)
- 参考資料
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- 『特集文藝春秋 1956年2月号』(p140-145 文芸春秋 1956)
- キーワード
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- 日本最初の内乱罪
- 花島克之
- 森詠(モリ エイ)
- 吉田豊隆(ヨシダ トヨタカ)
- 二・二六事件
- 照会先
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- 東京都立多摩図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000160199