レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20200704
- 登録日時
- 2020/10/06 00:30
- 更新日時
- 2020/11/05 13:59
- 管理番号
- 0000201427
- 質問
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解決
大庄屋と庄屋に関する資料はありますか。
- 回答
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1.「大庄屋に関する資料」については、次の資料に記載がありました。
(1)『小城郡誌 全』 小城郡教育会/編 名著出版 1973
P70-73 大庄屋は、小城藩では徒士の格で大小二刀を帯びていた。其の職務等は何分、明らかでない。~大庄屋の報酬は郷より之を給し、庄屋以下の報酬は村費で支給していた。
(2)『佐賀市史 第2巻 近世編』 佐賀市史編さん委員会/編 佐賀市 1977
P185-191 大庄屋の整理
・「大庄屋と代官」 本藩においては大庄屋は蔵入地のみならず配分地にもおかれ、大体「一郷に壱人宛」配置された。その数については、『鳥ノ子帳』には「廿壱人」とある。
・「大庄屋整理の背景」
・「大庄屋廃止と在住代官」
(3)『池田史郎著作集 佐賀藩研究論攷』 池田 史郎/著 池田史郎著作集刊行会/編 出門堂 2008
P114 佐賀藩の大庄屋は、本藩蔵入地全区域に於て、完全に撤廃されたのではない。有田の如き陶業地帯、三根・養父、伊万里の如き御境目即ち、藩境地帯に於ては、名称を変えたり、或は名称はそのままで幕末まで残されていた。
2.「庄屋に関する資料」については、次の資料に記載がありました。
(4)『佐賀県農業史』 佐賀県農業史編纂委員会/編 佐賀県 1967
P28 庄屋は世襲もあり、一代限りもあり、期を定めて村民より選挙せられて就職するもあるが、実はたいてい官選に出たものが多い。是は武士でもなく、官吏でもない。農民より挙げられた公吏で短い脇差1本を帯ふることを許されていた。
P29 庄屋(1村1名) 代官の指揮を受け村民へ貢租を督促し、諸布告命令を村内に頒ち夫役を点呼し総て一村の公務に従事す。之を任命する時は一村内に其任に堪ふる者三名の候補者を選挙して代官に提出せしめ、更に目付に於て其被選人の品行等を偵察し適当と見る時は代官其一人を精選して之に任ず。若し目付偵察の結果三人共に不適当なる時は再選せしむるを例とす。~すなわち佐賀藩における庄屋というのは、村内において村役層と称ばれてよいような家であって、村全体に影響力を有するようないわゆる豪農ではなかったろうと推定されるのである。
(1)『小城郡誌 全』 小城郡教育会/編 名著出版 1973
P73-75 庄屋は世襲もあり、一代限りもあり、期を定めて村民より選挙せられて就職するもあるが、実はたいてい官選に出たものが多い。是は武士でもなく、官吏でもない。農民より挙げられた公吏で短い脇差1本を帯ふることを許されていた。小城町、岡町の別当も同様である。何れも行政上の単位に属するものにて、人民直接の事務に当たり、職務の範囲非常に広汎である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 九州地方 (219)
- 参考資料
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(1)小城郡教育会/編. 小城郡誌 全. 名著出版, 1973.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I071137272-00 -
(2)佐賀市史編さん委員会/編 , 佐賀市. 佐賀市史 第2巻. 佐賀市, 1977.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005091221-00 -
(3)池田史郎 著 , 池田史郎著作集刊行会 編 , 池田, 史郎, 1916-1990. 池田史郎著作集 : 佐賀藩研究論攷. 出門堂, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009763400-00 , ISBN 9784903157108 -
(4)佐賀県農業史編纂委員会 編 , 佐賀県. 佐賀県農業史. 佐賀県, 1967.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001093325-00
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(1)小城郡教育会/編. 小城郡誌 全. 名著出版, 1973.
- キーワード
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- 大庄屋
- 庄屋
- 佐賀藩
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000287931