レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年1月25日
- 登録日時
- 2022/01/25 12:05
- 更新日時
- 2022/03/25 18:01
- 管理番号
- 県立長野-21-219
- 質問
-
解決
江戸時代の松代藩の領有していた村の分布がわかる地図がみたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
・『水内郡・更級郡・埴科郡・高井郡 四郡絵図面』
以下、信州デジタルコモンズの資料解説を転記。
文政12年(1829)模写のこの四郡之図は鳥瞰図ともいうべきもので、北の越後境には高妻・
黒姫などの高山を配し、東の上野(こうずけ)境には、四阿山・白根・横手などの三国山脈の
山並を配して国境を画す。 四郡の郡境を黒色でえがき、四郡に属する村々をすべて松代領は
黄色、他領所は赤色で塗る。千曲川などの大河を青色、北国街道などの街道を赤色の線で描く。
松代領四郡のみの石高を記入しているところからみて、松代藩に属する絵師の作成と考えられ
る。 作成年代は、尾張支藩松平義行領(松平摂津守)の記載のあるところからみて、延宝9
年(1681)~元禄13年(1700)の間と考えられる。尾張支藩は水内郡権堂村など水内郡に50
40石を領知していた。地図サイズは、縦74センチ×横102センチのポケット判。
・『尾州・松代・飯山領別絵図』
この絵図の制作年代は不明。
どちらも当館が運営するデジタルアーカイブサイト「信州デジタルコモンズ」で閲覧できる。
また地図ではないが『藩史大事典 第3巻』木村礎ほか編 雄山閣出版 1989【210.5/キモ/3】
P.382-384に、松代藩の藩主一覧の表があり、領地の記載が確認できる。
- 回答プロセス
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1 以前に類似したレファレンスを受けた職員から得た情報を元に「信州デジタルコモンズ」で絵図名で
検索。
回答に記載の『水内郡・更級郡・埴科郡・高井郡 四郡絵図面』を見つける。
(最終確認日:2022年3月18日)
2 当館の郷土資料コレクションである関口文庫、中村家文書、威徳院文庫、飯島文庫、丸山文庫の目録
を調べる。
回答に記載の『尾州・松代・飯山領別絵図』を中村家文書の目録で見つける。
※郷土資料コレクションについて当館ホームページに掲載している。
HOME > 本・情報をさがす > 郷土資料 > 貴重郷土資料
3 中村家文書史料は一茶記念館に移管しているため、「信州デジタルコモンズ」で公開されているか
確認する。(最終確認日:2022年3月18日)
4 「信州デジタルコモンズ」で『尾州・松代・飯山領別絵図』を確認するが、制作年代の特定は
できなかった。
<調査資料>
『長野県史 近世史料編 第7巻(1)』長野県編 長野県史刊行会 1981【N209/11/7-1】
『長野県史 近世史料編 第8巻(1)』長野県編 長野県史刊行会 1975【N209/11/8-1】
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291)
- 参考資料
- キーワード
-
- 松代藩
- 長野県-松代町
- 信州-松代町
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000311144