レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20070930
- 登録日時
- 2007/11/09 02:12
- 更新日時
- 2011/08/22 14:21
- 管理番号
- 秋田-0885
- 質問
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仇討ちを扱った本の中に出てきた「重敵」という漢字の読みを知りたい。ネットでは「またがたき」「じゅうがたき」と出てくるが、辞典等の参考図書で確認できるものはあるか。
- 回答
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各国語辞典、古語辞典、時代考証事典等に当たったが、「重敵」が記載されたものは見当たらなかった。『三田村鳶魚江戸武家事典』より、「重敵」という語が『家康百箇条』に出てくることがわかったが、読みに関しては不明である。「重敵」の他に「又敵」「又仇」(読みは「またがたき」)「重仇討ち」(「かさねかたきうち」)という語も見られた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 歴史 (200 8版)
- 参考資料
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- 『日本古代法釈義』有賀長雄/編 牧野書房 1893(石/360)
- 『三田村鳶魚江戸武家事典』稲垣史生/編 青蛙房 2007(R210.5/ミエ)
- 『かわら版江戸の大変 地の巻』稲垣史生/監修 1995(210.5/ヘエ/2)
- 『図解雑学誰も知らない日本史の真実』加来耕三/著 2007(210.5/カダ)
- 『考証江戸事典』南條範夫/編 1964(210/538)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
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- 慶應義塾大学三田メディアセンター
- 備考
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慶應義塾大学三田メディアセンター様より、以下の関連情報をご提供いただきました。
当館で所蔵している参考図書・一般図書を、「またがたき」「じゅうがたき」「かさねかたきうち」「敵討(かたきうち)」、漢和の場合は「重」「敵」などで調べましたが、「重敵」の読みはわかりませんでした。
そこでGoogle Book Searchで検索してみたところ、文学近代化の諸相 / 小笠原幹夫著(東京 : 高文堂出版社 , 1993.4-) 75ページに「重敵(またがたき)」という言葉が含まれていることがわかりました。現物を確認すると、根拠は雑誌『歌舞伎』の昭和52年1月号に掲載されている稲垣史生「仇討の実相」であることがわかったので、さらに現物確認。その記事の中で「重敵」に「またがたき」というふりがなが振られていました。稲垣氏は辞典類なども編纂していますが、この言葉は見つかりませんでした。他に、仇討を考証する / 稲垣史生著(東京 : 旺文社 , 1987.1)という著書もあるので、そこに記述があるかもしれませんが、当館では所蔵していないので確認していません。
Google Book Searchからの回答ですが、ご参考までに登録しておきます。
(調査済資料)
武士道考 : 喧嘩・敵討・無礼討ち / 谷口眞子著 東京 : 角川学芸出版 , 2007.3
江戸幕府大事典 / 大石学編 東京 : 吉川弘文館 , 2009.12
続時代考証事典 / 稲垣史生著 東京 : 新人物往来社 , 1985.10
日本歴史大事典 東京 : 小学館 , 2000.7-2001.7
日本史用語大事典 / 武光誠[ほか]編 東京 : 新人物往来社 , 1995.8
歴史民俗用語よみかた辞典 / 日外アソシエーツ編集 東京 : 日外アソシエーツ , 1998.12
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 県内図書館
- 登録番号
- 1000039141