レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/05/18
- 登録日時
- 2021/07/02 00:30
- 更新日時
- 2021/07/12 15:46
- 管理番号
- 秋田-2598
- 質問
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解決
横手市増田町戸波の「種まき桜」に関して記述がある文献について、「増田町史」以外の資料から探してほしい。
- 回答
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以下の資料を案内。
①『秋田の田植習俗』(秋田県教育委員会/編、秋田県教育委員会、1968、384/アア/郷)資料番号:128365947
②『角館誌 第9巻』(「角館誌」編纂委員会/編、角館誌刊行会、1985、214.7/カカ/9)資料番号:124154576
③『秋田民俗語彙事典』(稲 雄次/編著、無明舎出版、1990、R382.1/イア/郷)資料番号:124016205
- 回答プロセス
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1.所蔵検索で「種まき桜」をキーワードに検索、該当資料は確認できず。
2.郷土資料をブラウジング。
『横手市史 特別編 文化・民俗』(横手市/編、2006、A214.8/120/)資料番号:129074696 p450「種蒔き祝い」の文中に「秋田県の田植え習俗」あり。書架ブラウジングで該当資料を発見。「種まき桜」について記述あり。
①『秋田の田植習俗』(秋田県教育委員会/編、秋田県教育委員会、1968、384/アア/郷)資料番号:128365947
→P14 第一章 総説 7 種まき「種まきの好期は、もとは八十八夜あたりとされ、こぶしの花や種まき桜(山桜、こぶしの一種)の花咲くころがいいとされたが、今ではおそすぎるといわれている。」と記述あり。
→P63 第二章 各説 6 種まきの行事 仙北郡「[西仙北町]「種まき桜」という当地方の山野に自生する一種の山桜(花は大形で芽は紅)がある。この花の咲くころを適期としてきたが、現在ではおそすぎるといっている。」と記述あり。
②『角館誌 第9巻』(「角館誌」編纂委員会/編、角館誌刊行会、1985、214.7/カカ/9)資料番号:124154576
→P3 民俗行事 一、一年のくらし ・暦
「駒ケ岳(田沢湖町)の残雪が、はっきり駒形になれば種をおろし、コブシの花が咲けば田打ちを始めるのは、自然を目安とした生活の暦である。」と記述あり。
またこのページの左上に、「タネマキザクラと呼ばれるコブシ」の白黒写真が掲載されている。
→P51 年中行事 二、春・夏の行事 ・花見
「現在、桜として認められている花だけがサクラではなく、農耕のために神が季節を知らせる花がサクラであったわけでこの地方では、むしろ、サクラとして目安にしたのはコブシであったと思われる。」と記述あり。
③『秋田民俗語彙事典』(稲 雄次/編著、無明舎出版、1990、R382.1/イア/郷)資料番号:124016205
→P349 「タネマキザクラ 種蒔桜。辛夷の花を仙北郡などではこう呼んだ。ちょうどこの花の咲く頃が苗代種蒔きの入になるからである。→タウチザクラ」と記述あり。
→P335 「タウチザクラ 田打桜。秋田県では辛夷を古くからタウチザクラと呼んでいる。これもまた一つの農暦であった。山本郡で種蒔桜というのは、彼岸桜と近い紅の濃い一種の山桜のことであった。鹿角市宮川では、これを田植桜ともいい、田打と田植の二つの作業が近いことがわかる。」と記述あり。
- 事前調査事項
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『増田町史』(増田町史編纂委員会/編、増田町、1997、214.8/ママ/郷)資料番号:124189861は調査済み。
- NDC
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- 歴史 (2)
- 参考資料
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- 秋田の田植習俗秋田県教育委員会/編秋田県教育委員会
- 角館誌第9巻「角館誌」編纂委員会/編角館誌刊行会
- 秋田民俗語彙事典稲 雄次/編著無明舎出版
- キーワード
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- 種まき桜(タネマキザクラ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000301202