レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月05日
- 登録日時
- 2021/03/12 14:57
- 更新日時
- 2021/05/12 15:31
- 管理番号
- 京歴-576
- 質問
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京都市中京区にある衣棚町(ころものたなちょう)の町名の由来が知りたい。「和装業が盛んだったから」と聞いているが、由来について記された資料はあるか。
- 回答
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『京都市の地名(日本歴史地名大系;27)』(①)のpp.525-526に、衣棚町も含まれる衣棚通について解説が掲載されている。その説明の中で、宝暦12年(1762)刊『京町鑑』に、袈裟衣商の店が多くあったために「衣店」と呼ばれ、その後「店」の字が「棚」に変わったという由来が書かれていることが紹介されている。
同様のことが『京都地名語源辞典』(②)p.244、『京都の大路小路(ビジュアル・ワイド)』(③)p.54にも書かれている。
『京町鑑』の翻刻(活字に直したもの)は『新修京都叢書,第3巻』(④)に掲載されており、衣棚通についての記述はp.203にある。
当館で『京町鑑』(⑤)の版本も所蔵している。当館の資料・デジタル画像検索システム「京の記憶アーカイブ」で画像を公開しており、以下から閲覧できる。
http://www.archives.kyoto.jp/websearchpe/detail?cls=152_old_books_catalog&pkey=0000000987
衣棚通については以下のページに記載されており、「袈裟衣商ふ店(たな)多く有によって衣店といふ。然るにいつの頃よりか店を棚に書かへたり」とある。
http://www.archives.kyoto.jp/websearchpe/mediaDetail?cls=152_old_books_catalog&pkey=0000000987&lCls=150_media_old_books&lPkey=0000118402&detaillnkIdx=1
【webページの最終確認日:2021-03-14】
- 回答プロセス
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京都の地名に関する辞典『京都市の地名(日本歴史地名大系;27)』(①)、『京都地名語源辞典』(②)や、通りについての資料『京都の大路小路(ビジュアル・ワイド)』(③)を調べた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
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①『京都市の地名(日本歴史地名大系;27)』平凡社 1979
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I065244816-00 (当館請求記号:K1||291.62||H51||) -
②『京都地名語源辞典』吉田金彦,糸井通浩,綱本逸雄編 東京堂出版 2013
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024923830-00 , ISBN 9784490108415 (当館請求記号:K0||291.62||Y86||) -
③『京都の大路小路 (ビジュアル・ワイド)』日本アート・センター編集 小学館 2003
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I002148601-00 , ISBN 4096815616 (当館請求記号:K1||291.62||Ky6||) -
④『新修京都叢書 3』野間光辰編 臨川書店 1969
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I052637652-00 , ISBN 9784653025993 (当館請求記号:K0||291.62||Sh69||3)
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①『京都市の地名(日本歴史地名大系;27)』平凡社 1979
- キーワード
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- 衣棚町
- 衣棚通
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000295173