レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20140301
- 登録日時
- 2014/09/13 00:30
- 更新日時
- 2014/09/13 00:30
- 管理番号
- 福参-949
- 質問
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解決
東大寺の大仏鋳造について、従事した技術者等の人数、作業工程、材料の一覧が掲載された資料はないか。
- 回答
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参考資料1『東大寺要録』p.34-35, 37
p.37「縁起章第二」(造寺材木知識記)に次の記述あり。
「材木知識五萬一千五百九十人
役夫一百六十六萬五千七十一人
金知識人 卅七萬二千七十五人
役夫五十一萬四千九百二人」
同じく「縁起章第二」中のp.34-35には、返り点付漢文で各部分の寸法や材料について書かれている。
参考資料2『奈良の大仏 日本人はどのように建造物をつくってきたか 2』
大仏鋳造の作業工程について、図を多く用いて判り易く解説している。
また、p.78には以下の記述がある。
「大仏と大仏殿の建立にたずさわった延べ人数は、材木関係の技術者が五万一千五百九十人、その配下の労働者が百六十六万五千七十一人、また、金属関係の技術者が三十七万二千七十五人、その配下の労働者が五十一万四千九百二人、あわせて延べ二百六十万三千六百三十八人と記録されており、当時の国民の約二人に一人が工事に参加」
参考資料3『東大寺』p.56-57
“御本尊”の寸法と共に、所用の材料について、以下のように記している。
「熟銅 七十三万九千五百六十一斤
練金 一万四百三十六両」
白○(金へんに葛) 一万二千六百十八斤
水銀 五万八千六百二十両
炭 一万六千六百五十六石」
参考資料4『大漢和辞典 巻11』p.636
上記の“金へんに葛”の漢字の読みについて、“すず”としている。
- 回答プロセス
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「東大寺」「大仏」などをキーワードに所蔵検索。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏像 (718 8版)
- 参考資料
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- 1 東大寺要録 筒井 英俊/編 全国書房 1944 188/35/S7 p.34-35, 37
- 2 奈良の大仏 香取 忠彦/著 草思社 1981.4 718/5/S5 p.78
- 3 東大寺 上司 海雲/著 秋田書店 1974.1 188/35/S6 p.56-57
- 4 大漢和辞典 巻11 諸橋 轍次/著 大修館書店 1959 813/2R/6-11 p.636
- キーワード
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- 東大寺 大仏 冶金 仏教 奈良時代 金属工学 公共事業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000159706