レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年03月13日
- 登録日時
- 2010/03/19 18:43
- 更新日時
- 2010/03/19 18:43
- 管理番号
- 福若-2010-0312
- 質問
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解決
「番茶」とはどういうものを指すのか。「焙じ茶」とはどう違うのか。茶葉も、緑色と茶色のものと両方あるようだが…。
- 回答
-
「番茶」に関する明確な定義はないようだが、『お茶の事典』『僕は日本茶のソムリエ』等の資料や、日本茶業中央会や日本緑茶協会の定義によれば、
(1)質の劣る煎茶、(2)一般的に家庭で日常的に消費される日本茶、(3)各地各様の多様な日本茶の総称…などの意味で使われている。
また、「焙じ茶」を「番茶」と呼ぶ地域もあることが記されている。
茶葉については、一般的な「番茶」は緑色だが、各地の「番茶」のなかには茶色のものもある。「焙じ茶」は、一般的に茶葉は茶色。
- 回答プロセス
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① 自館で、619.8,596.7の書架をあたり、日本茶関係の資料を探す。
→ 特に、番茶に関する記述・写真等が多いものとして、以下の資料があった。
・『お茶の事典』成美堂出版 1996 (596.7/オチヤ)
:p26~27に、番茶(緑色)と焙じ茶(茶色)の茶葉の写真があり、番茶については、「一般的に二番茶以降に摘まれる並級品」とあり、
また焙じ茶を番茶と呼ぶ地域があるとも記載されている。
・『僕は日本茶のソムリエ』高宇政光著 筑摩書房 2002 (619.8/タカウ)
:p102~103に「番茶」の項があり、日本茶業中央会の定義として「大きい型の煎茶…」以下の引用があり、「要するに質の劣る煎茶」
としている。また一方で、全国各地の「たくさんの多様な日本茶の呼び名」と、著者は定義している。
巻頭カラーページに、各地の「番茶」の茶葉の写真が載っている。茶葉は、緑色や茶色のもの等いろいろで、形状も多様。
② Googleで「番茶」+「とは」で検索。また、①で記載のあった「日本茶業中央会」のHP等を調べる。
→ 以下の関連サイト等があった。
・ウィキペディア「番茶」の項目 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%AA%E8%8C%B6
:番茶の語源説(1.日常的に飲まれるお茶 2. 遅い時期に収穫される「晩茶」から)等。
・「日本の喫茶文化-番茶は茶の歴史を物語る」 http://www.o-cha.net/japan/japan/culture/culture01.html
:「世界緑茶協会」のHP「お茶を楽しむホームページ」内のページ。番茶について、現在の蒸し製の煎茶が普及する以前の、
「各地各様の製法で自家用に作られていたお茶の総称」としている。
(各サイト等は100313確認)
- 事前調査事項
- NDC
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- 農産物製造.加工 (619 8版)
- 食品.料理 (596 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 番茶
- 焙じ茶(ほうじ茶)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 定番事例
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000065408