レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年05月26日
- 登録日時
- 2007/12/07 12:59
- 更新日時
- 2007/12/07 12:59
- 管理番号
- 奈県図情-07-018
- 質問
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解決
大和郡山市の過去の水害記録(特に明治時代くらい)が記載されている図書を探しています。『郡山町史』(1953刊)『大和郡山市史』(1966刊)これらの図書に上記の記事が掲載されていれば、コピーのため、図書館にお伺いいたします。
大和郡山市の教育委員会文化財係の方から、当時の公文書を調査してみることを薦められました。
図書館所蔵の公文書の調査について、アドバイスいただけると大変助かりますので、よろしくお願いいたします。
- 回答
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①『郡山町史 1953刊』『大和郡山市史 1966刊』には明治期の水害記事の掲載がされておりませんでした。『郡山町史』P373~377(災害と人口の変還)に天明から文政時代の飢饉、風水害について記載されていますが、附録の年表にも明治期の水害記録は掲載されておりません。
②当館所蔵資料
●『昭和五年七月三十一日、八月一日豪雨調査報告』奈良県八木測候所編 1930.10 7ページ「4、本県下の豪雨」(略)・・・明治36年7月8日の百十三粍二にして、本年7月三十一日に於ける、百四十三粍一は創立以来第三位に属す・・・(略)
● 『奈良県の気象百年』 奈良地方気象台編 大蔵省印刷 1997.11 28ページ 「第7節 気象災害年表」 1897年(明治30年から1996年(平成8年)までに、県内に発生した主な気象災害を年代順にまとめられたものです。明治36年7月6日から9日(略)・・・水害が県全域で起こり、平担部の生駒郡、磯城郡、北葛城郡の低地は特に甚だしかった。・・・(略)
●『奈良県気象災害史』 青木滋一著 養徳社 1956 308ページ~「第十一編 近世気象観測時代」 明治時代の災害で全県下が被害を被った年の被害状況などが詳しく掲載されています。 流域別降水量に郡山の降水量が掲載されています。 附録の奈良県気象災害史年表は暴風雨・洪水などの項目にわけて災害の起きた年月日が 記載されています。
●『治水の地域史 : 大和郡山市筒井地区』地域史研究会編 34ページ 「三、明治以降・大和郡山市域における水害年表」水害年月日、水害の概要が一覧表でまとめられています。状況等もかなり詳しく掲載されています。
明治36年完結文書
「明治三十六年度追加 郡市町村 土木補助費設計書 水質復旧 奈良市 (奈良県庁文書)」
「明治三十六年度 水害復旧追加予算調 第二課 (奈良 県庁文書)」
「明治三十六年度追加 郡市町村土木補助費設計書 水害復旧 高市郡 (奈良県庁文書)」を所蔵しております。現在、整理中のため当館OPAC検索では表示されませんが、来館していただきましたら閲覧・複写をしていただけます。
Web検索・キーワード「奈良県 大和郡山市 水害 明治36年」 亀の瀬地すべり地災害の記録(1)写真掲載「明治36年亀の瀬地すべり(王寺町南方 葛下川の堤防が決壊)」 http://www.yamato-river.org/junbi/001/006.pdf (最終確認日2007/12/7)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『安堵町史(歴史編)』p420に、明治36年の水害が大規模であったという記述がありますこの情報より、近隣の(現)大和郡山市でも同じときに被害があったのではないかと推測しています。『奈良市史(地理編)』p54に、明治18年の洪水で、添上郡番条村(現大和郡山市)で被害があったという記述を見つけております。
- NDC
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- 歴史 (2 9版)
- 自然科学 (4 9版)
- 技術 (5 9版)
- 参考資料
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『郡山町史『』 郡山町史編纂委員会編 1953 (216.5-103 )
『大和郡山市史 』柳沢文庫専門委員会編 1966 (216.5-92-1 )
『昭和五年七月三十一日、八月一日豪雨調査報告 』奈良県八木測候所編 1930.10 (451.6-5)
『奈良県の気象百年』奈良地方気象台編 大蔵省印刷1997(451.9-22 )
『奈良県気象災害史』 青木滋一著 天理 : 養徳社, 1956 (451.9-11 )
『治水の地域史 : 大和郡山市筒井地区』 地域史研究会編
京都 : 地域史研究会(517.2-12 )
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『郡山町史『』 郡山町史編纂委員会編 1953 (216.5-103 )
- キーワード
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- 大和郡山市 水害 明治
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000040129