以下の資料から関連の記述を確認しました。
1 那珂川町馬頭地区の金山開発について
・『那須の産金を考える』(栃木県教育委員会/編,栃木県立なす風土記の丘資料館/編 栃木県教育委員会 2011)
栃木県なす風土記の丘資料館 平成22年度企画展記念シンポジウム報告書です。
p.10-25「茨城県の金山遺跡」(萩野谷 悟/著)の項内に、佐竹氏の金山経営に関する記述があります(p.14-15)
また本文中には、先行研究の紹介もあり、参考文献となりそうな資料(史料)が散見されます。
本県における産金研究を振り返る段落で、研究の先鞭をつけた冊子として『古代産金の里』(大川清/著 馬頭町観光協会 1988)が挙げられています。(当館未所蔵)
・『宇都宮氏を支えた人・物・金』(宇都宮市教育委員会 2007)
「とびやま歴史体験館」第4回企画展図録です。
p.10-13「宇都宮氏を支えた?金山 (2)佐竹氏と金山」の項があります。
・「広報なかがわ」平成22年11月10日 (企画財政課/編 那珂川町役場)
なす風土記の丘の企画展に合わせた学芸員によるミニコラムです。
p.19「那珂川町の文化財シリーズ 那須のゆりがねⅡ」
2 佐竹氏の金山経営全般について
・『大名と領国経営』(藤野保/著 新人物往来社 1978)
p.84-86「鉱山の開発」の項があります。佐竹氏に関する記述もあり、開発の概要に短く触れられています。
・『鉱山史話 東北編』(渡辺万次郎/著 ラテイス 1968)
p.58-61「山師言葉と鉱山作業」の項があり、冒頭に佐竹藩の鉱山経営についての短い記述があります。
このほか、以下もお調べしましたが、関連の記述を確認できませんでした。
・『那須記 再版』(黒尾東一/編著 横田印刷所 1970)(植竹春彦氏所蔵 巻15写本那須記を編集発刊)
p.190-193「巻の十一 資晴武茂の城攻め。付・東光寺縁起の事」の項がありますが、佐竹氏に関する記述は確認できませんでした。また、馬頭地区が佐竹氏の領地となった頃の「巻の九」の項も確認しましたが、鉱山開発に関する記述はありませんでした。
・『黒羽町誌』(黒羽町誌編さん委員会/編 黒羽町 1982)
・『岩石と鉱物』(栃木県立博物館/編、発行 1989)
・『日本鉱山史の研究』(小葉田淳/著 岩波書店 1968)
・『馬頭町郷土誌』(馬頭町郷土誌編集委員会/編 馬頭町 1963)
・『近世史の研究 第5冊』(伊東多三郎/著 吉川弘文館 1984)
・『近世鉱山社会史の研究』(荻慎一郎/著 思文閣出版 1996)
・『日本鉱山史の研究 続』(小葉田淳/著 岩波書店 1986