レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/01/10
- 登録日時
- 2015/04/03 00:30
- 更新日時
- 2015/04/03 00:30
- 管理番号
- 6001006739
- 質問
-
解決
『アーユルヴェーダ インド5千年の智慧が伝える不老長寿の科学』(鮎沢大/著 サンガ 2009.10)
p.142-143に記述のある次の読み方を知りたい。
1.「Rgyud bzi」の読み
2.「Amrta Hydaya Astanga Guhyopadesa Tantra」の読み
- 回答
-
1.「Rgyud bzi」の読み
「ギュー・シー」と読むようです。
・『チベット医学:身体のとらえ方と診断・治療』(イェシェー・ドゥンデン/著 三浦順子/訳 地湧社 2001年)25頁
および
・『癒しの医療チベット医学:考え方と治し方』(タムディン・シザー・ブラッドリー/著 山元謙一/訳 ビイング・ネット・プレス 2003年)10頁
に記載されています。なお、前者が「rgyud bzhi」、後者は「rGyud-bzhi」と記載されています。
『ギュー・シー』は釈迦が説いたとする医学の教えをまとめたチベット医学の根本医典で『四部医典』とも称されています。
山田孝子「西チベット、ラダックにおけるアムチの薬物学」『平成19年度富山大学学長裁量経費研究プロジェクト『アジア・アフリカ地域における「民族科学」の総合的研究』報告書』によると、「『四部医典』(rGyud-bzhi ギュ・シ)は、アーユルヴェーダの医学書のうちのヴァーグバタが書いた『八科精髄本集』を基本とすることで知られる。『四部医典』は、ダパ・グン・シェチェン1012-1090)がサムエ寺院の柱の中から取り出された埋蔵本がその後、チベット医学の祖とされるユトク・ユンテン・グンポによって再編集されたものとされる」とあります。
http://utomir.lib.u-toyama.ac.jp/dspace/bitstream/10110/10614/1/2008AsiaAfrica_01_Page035to037.pdf(2014/12/17確認)
2.「Amrta Hydaya Astanga Guhyopadesa Tantra]の読み
「アムリタ・フリダヤ・アシュターンガ・グヒヤ・ウパデーシャ・タントラ」と読むようです。
・『ユトク伝:チベット医学の教えと伝説(岩波文庫)』(中川和也/訳 岩波書店 2001年)
494頁に「『ギュー・シー』の正式名称は『甘露の精粋である八部門の秘密教説の医典』(サンスクリットの原題は、アムリタ・フリダヤ・アシュターンガ・グヒヤ・ウパデーシャ・タントラ)である」とありました。
「Amrta」「Hydaya」「Astanga」「Tantra」を個別にインターネットで検索すると、Wikipedeiaで、「アムリタ=神秘的な飲み物」「フリダヤ=心臓」「アショタンガ=8つの枝」「タントラ=経」を意味するとありました。
なお、アルファベット綴と読みを併記したものは見当たりませんでした。
[事例作成日:2015年1月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 8版)
- 医学 (490 8版)
- 参考資料
-
- チベット医学 イェシェー・ドゥンデン∥著 地湧社 (25)
- 癒しの医療チベット医学考え方と治し方 タムディン・シザー・ブラッドリー∥著 ビイング・ネット・プレス (10)
- ユトク伝 中川/和也∥訳 岩波書店 (494)
- http://utomir.lib.u-toyama.ac.jp/dspace/bitstream/10110/10614/1/2008AsiaAfrica_01_Page035to037.pdf (山田孝子「西チベット、ラダックにおけるアムチの薬物学」)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000170286