レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000/10/30
- 登録日時
- 2005/12/13 02:11
- 更新日時
- 2010/11/25 02:00
- 管理番号
- 新県図-00043
- 質問
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未解決
上田秋成著『清風瑣言』(せいふうさげん・茶道の本)の口語訳を探している。
- 回答
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『国書総目録』掲載のものとは異なるようですが、『上田秋成全集 9』(中村幸彦編 中央公論社 1992)にも収録されており(p271~316)、詳しい解題が(p435~442)付いています。
解題中に「本書の翻刻は、岩橋小彌太編『上田秋成全集』第二(大正七年)、『日本随筆大成』二期十四巻(昭和四年)、楢林忠男校注『日本の茶書』2(昭和四十七年、東洋文庫)などに収録される」との記述があります。
『日本の茶書』2は当館でも所蔵しており、p153~210が「清風瑣言」です。同書解説によりますと、「本文は現代かなづかいに改め、漢文は読み下し、語注・ふりがな・注を添えて、読みやすいように意をもちいた。」となっております。
現物にあたりますと、もともと漢文であった序が読み下し文になっている点などに、わかりやすさに留意した編集であることが読み取れます。いわゆる口語訳ではありませんが、他の翻刻書に比較して、最も口語訳に近い文章であると思われます。
- 回答プロセス
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事前調査の『国書総目録』掲載の活字本のうち、依頼館で未所蔵の『女学叢書』『大日本思想全集 9』は当館でも所蔵なし。
参考資料による調査では『女学叢書』のどの巻に収録かは特定できず。
国立国会図書館で、『大日本思想全集 9』を所蔵しているが、昭和6年が初版の刊行であり、口語訳である可能性は低いと推測される。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 上田秋成著『清風瑣言』
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 県内図書館
- 登録番号
- 1000025744