レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月11日
- 登録日時
- 2021/03/21 13:10
- 更新日時
- 2021/04/09 12:14
- 管理番号
- 県立長野-20-122
- 質問
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『下伊那郡和田村四ヶ村組合有山林事件の経過』の所蔵先について知りたい。(『南信濃村史 遠山』南信濃村史編纂委員会編 南信濃村 1976 p.679上段に記載あり 飯田市歴史研究所【最終確認2021.3.21】にも問い合わせている。)
- 回答
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所蔵館は不明。
この事件は、昭和19年に知事裁定により決着しているので、内部資料の可能性が高いと思われる。行政文書としての保管先として、当時の担当課の業務を引き継いでいる森林政策課と長野県立歴史館が考えられた。 長野県立歴史館、長野県庁の担当課である森林政策課に照会したところ、所蔵していないとのことだった。
旧・和田村(現・飯田市)の関係文書として現地に残っている可能性もある。
- 回答プロセス
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1 当館所蔵資料を「和田村」「山林」で検索をする。問い合わせの書籍は所蔵していない。
2 問い合わせの出典にあった『南信濃村史』【N243/91】を確認する。問い合わせの資料以外に、森戸吾良著「和田組合有林と王子会社の地上権」『伊那』436-438,441-443,445-446,448号(1964-1965)が関係資料として挙げられている。こちらは所蔵しているので、内容を確認する。
3 森戸吾良著「和田組合有林と王子会社の地上権」『伊那』438号p.17に、昭和16年のこととして、
「和田組合村側に於いては、遠山(恭平)村長が中心となり委員会に於いて、是れまでに県庁が蒐集整理し、謄写印刷した書類の研討を行うと共に、事件解決に関し県庁に対して時々陳情、要請があったのである。亦、県に於ても森戸地方技師等が同組合村に出張して状況調査を為し、又は組合文書有林地籍北又沢に在る御料林森林鉄道の運輸に関し、帝室林野局飯田出張所に就いて調査を行なうなど、対策を講究していたのである。」
と記載があった。問い合わせの資料は書籍というよりも、内部資料の可能性が高いと思われた。また、この事件は、昭和19年に知事裁定により決着しているので、この関係資料として存在する可能性も考えられる。行政文書としての保管先として、当時の担当課の業務を引き継いでいる森林政策課と長野県立歴史館に照会する。
4 森林政策課に照会したところ、目的の資料は保管されていなかったが、昭和13年の「和田組合村有林地上権解消関係」が保管されていた。これは手書きの資料とのこと。情報公開にあたっては、公開の可否の確認、手続き等が必要になるとのこと。
5 また、長野県立歴史館では、この時期の下伊那郡和田村に関するものは、昭和15年の「開墾制限地調査・保安林編入予定地調査 下伊那郡和田村」で、昭和15年4月19日から25日にかけて調査された山林の木種や地番、所有者名のリストのみとのこと。
- 事前調査事項
- NDC
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- 林業経済.行政.経営 (651 10版)
- 森林史.林業史.事情 (652 10版)
- 中部地方 (215 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 上村
- 木沢村
- 南和田村
- 八重河内村
- 和田村
- 王子製紙株式会社
- 与志本合資会社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000295635