レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年02月10日
- 登録日時
- 2010/03/31 13:15
- 更新日時
- 2010/03/31 13:15
- 管理番号
- 福井県図-20100210
- 質問
-
解決
福井県坂井市春江町本堂区の観音院如意輪観音坐像および当院についての由緒などの資料はないか。
- 回答
-
最も詳細な資料は『文化財調査報告(第7集)』。
同観音院の由緒については、同書の備考欄に「当観音院の古い時代のことについては、確かな古い記録がないので一切わからない」とあるように、根拠となる資料は見つけることができなかった。
ほかに、『春江町史』齋藤與次兵衛編/昭和44年、春江町役場発行、p131-133 が参考になる。
- 回答プロセス
-
【1】自館OPACでキーワード検索
①野村英一著「本堂観音院の如意輪観音坐像」『文化財調査報告(第7集)』p1-10
②吉田純一ほか著「よみがえった観音院の門をさぐる」(『広報はるえ』2004年5月号p2-5)・・・観音院の厨子や如意輪観音像の写真の掲載有り。本文の主体は、八幡神社の鳥居のそばに昔建っていた門の復元について。
③吉田純一/ほか著「観音院の門」(『福井工業大学研究紀要 第34号(第2部)』2004年発行、p11-20)・・・如意輪観音坐像に関する記載は無し。本文の主体は、八幡神社の鳥居のそばに昔建っていた門の復元について。
【2】郷土資料H1(郷土宗教)とH2(郷土歴史)とH7(郷土芸術)の書架をブラウジング。
④『福井県史(資料編14建築・絵画・彫刻等)』平成元年、福井県編・発行、p640-642
⑤『若狭・越前の秘仏』野村英一著/平成14年、野村元積発行、p165-168・・・資料①の内容を改訂したもの。
⑥『図録福井県の文化財』昭和55年、福井県教育委員会編・発行、p116
(以上、資料④~⑥は依頼者による事前調査済み資料の再確認)
⑦『春江町史』齋藤與次兵衛編/昭和44年、春江町役場発行、p129-133・・・松木村専光寺(この寺の由緒に如意輪観音坐像の由来が記載されている)と如意輪観音坐像の伝承についての記載有り。
⑧『わが町の文化財』平成4年、春江町教育委員会編・発行、p5・・・如意輪観音坐像の解説有り。ただし、内容の半分は資料⑥の転載。
⑨『福井県坂井郡誌』坂井郡教育会編、昭和60年、臨川書店復刊、p353・・・本堂観音院の説明一文あり。内容は資料⑦に転載されている。
⑩『近江・若狭・越前寺院神社大事典』1997年、平凡社編・発行、p278・・・現存しない寺として、松木村専光寺の記載有り。ただし、本堂観音院および如意輪観音坐像の記載は無し。
⑪『福井県神社誌』平成6年、福井県神社庁編・発行、p596・・・八幡神社(春江町本堂)の概略有り。文化財指定項目に如意輪観音坐像の記載有り(ただし名称のみの記載であり、像の解説は無し)。
⑫『福井県神社誌』島津盛太郎編、昭和11年、福井県神職会発行、p206-207・・・八幡神社(春江町字本堂)の概略有り。ただし、如意輪観音坐像の記載は無し。
⑬『角川日本地名大辞典18(福井県)』1989年、角川書店発行、p1042・・・本堂(春江町)の項目に〈地名は、松木専光寺の観音堂があることによる。観音堂の如意輪観音は行基の作と伝え、県文化財〉と記載あり。
【参考:その他の調査済み資料(掲載無し)】
『慈悲の造形―越前の観音―』平成3年、福井県立博物館編・発行
『坂井郡寺院台帳』『坂井郡神社明細帳』
- 事前調査事項
-
『福井県史(資料編14)』
『図説福井県の文化財』
『福井県の地名』
『文化財調査報告(第7集)』
『若狭・越前の秘仏』
- NDC
-
- 仏像 (718 8版)
- 仏会 (186 8版)
- 芸術政策.文化財 (709 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 文化財
- 観音
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000065621