レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/06/24
- 登録日時
- 2021/08/21 00:30
- 更新日時
- 2021/08/21 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-210061
- 質問
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解決
高?神(たかおかみのかみ)について書かれた資料をみたい。
- 回答
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下記資料に「高?神(たかおかみのかみ)」の記載があった。
資料1 『神道辞典』 堀書店,1990【170.3/シン931/R】
p.487「たかおかみのかみ 高?神」の項より
「書紀神代巻一書に高?とあり,伊弉諾尊が剣を抜いて軻遇突智神を三段に斬り給うた際雷神・山神とともに三柱神の一つとして化生せる神。(中略)古事記には闇(谿谷の意)に対して山峰を意味し,?は龍神で雨を掌る神。古来闇?神と共に甘雨を降らし,霖雨を止める神として信仰せられ,奈良県吉野郡川上村にある丹生川上神社の上社に祀られ,各地に意加美神社として,闇?神と共に奉祭されている。高?,闇?同神説があり,京都の貴船神社,奈良の室生龍穴神社等の神も同神と見られている。」
資料2 山北篤//監修『東洋神名事典』新紀元社, 2002【164.2/トウ02Z/R】
索引で高?神を調べたが闇淤加美神(くらおかのかみ)の項への案内記載が有り。
p.125「闇淤加美神(くらおかのかみ)」の項より
「日本神話に登場する神の一柱。『日本書紀』にはその名が見えないが,一書には「高?神(たかおかみのかみ)」という神と同一だという。別名を「闇?神(くらおかみのかみ)」という。(中略)この神の名にある「?(おかみ)」とは,竜を意味する古語である。『豊後国風土記』には,直入郡球覃郷(なおりごおりくたみのさと)に立ち寄った天皇の飲み水にするため,従者が泉の水を汲もうすると,そこに「蛇?」がいてやめた,という話が収録されている。『万葉集』にも「吾が岡の/淤加美(おかみ)に云ひて/降らしめし/雪のくだけし/そこに散りけむ」なる歌が収められている。これから,「オカミ」の名を持つ神は降雨などを司り,泉などに住む竜神だとわかる。」
資料3 日本神名辞典. 神社新報社, 1994.7【175.2/ニホ94】
p.230「高?(たかおかみ)・紀」の項より
「伊耶那岐神が剣を抜き迦具土神を三段に斬り殺した時に化生した三柱神の一神。高は闇(渓谷の意)に対して山峰の意,?は水を掌る竜神。闇?と共に祈雨・止雨の神として信仰され,奈良県吉野郡丹生川上神社上社に高?神,下社に闇?神が祀られてゐる。」
- 回答プロセス
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神名辞典を中心に,所蔵資料を調査した。
- 事前調査事項
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貴船神社について書かれている資料に高?神(たかおかみのかみ)と出てくる。
- NDC
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- 神道 (170 9版)
- 参考資料
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- . 神道辞典. 神社新報社, 1990【170.33/シン1993.1/R】:
- 山北/篤?監修 桂/令夫?[ほか]著. 東洋神名事典. 新紀元社, 2002.12【164.2/トウ2002.Z/R】:
- . 日本神名辞典. 神社新報社, 1994.7【175.2/ニホ1994.7/R】:
- 三橋/健∥編・著 白山/芳太郎∥編・著. 日本神さま事典. 大法輪閣, 2005.9【172/ニホ2005.9/R】:
- キーワード
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- 闇淤加美神(くらおかのかみ)
- 闇?神(たかおかみのかみ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000303435