このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-19-112
事例作成日
(Creation date)
2020年3月24日登録日時
(Registration date)
2020年03月29日 10時53分更新日時
(Last update)
2020年03月31日 15時12分
質問
(Question)
塩尻市と上田市の塩尻について、それぞれ北塩と南塩、どちらの末端にあたるものか。
回答
(Answer)
・『塩尻市誌 第2巻 歴史』 塩尻市誌編纂委員会編 塩尻市 1995 【N233/97/2】 p.775-777
ア 塩の移入経路
 「海のない信濃にとって塩は、当然他地域からの移入に頼らざるをえなかった。信濃に入ってくる塩は、太平洋岸からのものが「南塩」、日本海岸から入ってくる塩が「北塩」と呼ばれていた。(中略)塩尻市域を含む松本平南部・木曽北部・上伊那はこれら南塩、北塩の複合移入地となっていた。「塩尻」という地名がこうした塩の終点の意からいわれたともいうが定かではない。しかし各地の塩が塩尻市域に入っていたことは事実である。」

・『長野県百科事典』 信濃毎日新聞社開発局出版部編 信濃毎日新聞社 1981 【N030/11/21】 p.340
しおじり 塩尻
「(中略)長野県には、塩尻という地名はいくつもあるが、もっとも有名なものは塩尻市の〈塩尻〉と上田市の〈塩尻〉である。いずれも古代、塩の輸入路の末端に当たるところからつけられた地名といわれるが、そのことを確証する根拠はない。」

・『長野県の地名その由来』 松崎岩夫著 信濃古代文化研究所 1991 【N293/23】 p.193-199
「(中略)〈塩尻〉の由来についてですが、今から三十年ぐらい前までは、これについて、長野県の地域に入ってくる日本海産と太平洋産の塩のそれぞれの終着地が〈塩尻〉だといわれていた時期がありました。これによると、〈塩〉は食塩そのものの意味になります。しかし、〈塩尻〉は上田市・栄村にも見え、この考え方が適切でないことがわかります。また、〈塩尻〉は古い時期に発生したことはまちがいなく、そうなら、商圏のような抽象的現象を当時の人々が地名にするはずはないと考えます。というのは、古い地名は、山や川、段丘、谷のような目に具体的に見えるものだけが地名になったと考えているからです。(中略)では〈塩尻〉はどのような由来によるかですが、〈塩〉地名の現地を見てみることにしましょう。(中略)〈塩尻〉の場合、地名発生地点は善知鳥(うとう)峠の麓の旧塩尻町村周辺と考えられ、ここの〈長畝〉(ながうね)に立ってみると、ここの山地の土質はまさしく赤土の粘土質です。(中略)人々はこの土を〈塩〉といい、この丘陵の終末部、つまり〈尻〉の地点を〈塩尻〉と呼んだことによって、この地名の発生を見たものとの確信を深めています。」

・『角川日本地名大辞典 20』 角川日本地名大辞典編纂委員会編 角川書店 1990 【N293/18】 p.544-547
しおじり 塩尻 <塩尻市>
「(中略)地名の由来については、塩のついた砂を盛り上げた形と似た地形にちなむとする説。北塩と南塩の終点説、強粘土地帯で乾燥時に生じる白い塩垢の多いところにちなむとする説などがある。」
回答プロセス
(Answering process)
1 『塩尻市誌』を確認すると、第2巻 歴史編に信濃への塩の移入経路によって、北塩、南塩と呼ばれるとの記載があったが、「塩尻」という地名が塩の終点の意からいわれたともいうが定かではないとのことだった。また、一方が塩尻市の地名の由来で、もう一方が上田市の塩尻の地名の由来であるとは記載されていなかった。
2 『長野県百科事典』や『角川日本地名大辞典』を調査したが、北塩と南塩の終点説と説明するも、それを確証する根拠はないとのことだった。
3 『長野県の地名その由来』を調査するも、塩の由来を土とし、尻の由来を丘陵の終末部として塩尻という地名の由来としたとの記載も見つかった。

調査済み資料
・『日本歴史地名大系 20』 平凡社 1979 【N290.3/54】
・『塩と信濃 ふるさと地名問答』 相沢武雄著 信毎書籍出版センター 1985 【N293/6】
・『塩尻地史』 堀内千萬蔵著 町史編纂会 1933 【N233/6】
・『長野県町村誌 2』 東信篇 長野県編 名著出版 1973 【N290/33/2】
・『上田市史 上』 藤澤直枝著 信濃毎日新聞社 1940 【N221/26/1】
・『上田市史 下』 藤澤直枝著 信濃毎日新聞社 1940 【N221/26/2】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
中部地方  (215)
日本  (291)
百科事典  (030)
参考資料
(Reference materials)
塩尻市誌編纂委員会 編 , 塩尻市. 塩尻市誌 第2巻(歴史). 塩尻市, 1995. 【N233/97/2】
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002404071-00
信濃毎日新聞社開発局出版部 編 , 信濃毎日新聞社開発局出版部. 長野県百科事典 補訂版. 信濃毎日新聞社開発局出版部, 1981. 【N030/11/21】
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I077911658-00
松崎岩夫著 , 松崎, 岩夫. 長野県の地名その由来. 信濃古代文化研究所, 1991. 【N293/23】
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I009202097-00
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 20 (長野県). 角川書店, 1990. 【N293/18】
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002055045-00 , ISBN 4040012003
キーワード
(Keywords)
塩尻市
上田市塩尻
塩の移入
信州学
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土 地名
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000279773解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter
このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!