○グリム〈初版〉を読む 吉原高志,吉原素子/編著 白水社 1993.11
※「まえがき」には次のように紹介されている。
・「・・・『グリム童話集』からよく知られた7つの話を選んで、初版の全文(※ドイツ語。対訳有り)を示し、
主に第7版と比較・・・」
・「・・・初版のドイツ語には、ドイツ語の初級文法を修了した方たちが読めるように、若干の注釈を付けました。
この本はグリムの昔話の入門書でもありますが、初級文法を終えて、いよいよ実際のドイツ語を読んでみたいと
いう方たちにとっても、格好のドイツ語の入門書になることと思います。」
○館内OPACを”GRIMM”で書名検索して、洋書コーナーと親子読書コーナーにある資料を紹介。あまり適切な資料は確認できなかった。
○次のような本も出版されているが当館未所蔵。県内では高松市立、丸亀市立に所蔵あり。
・ 「グリム童話」をドイツ語で読む 楽しく学べる生きた外国語 二十一世紀図書館 小塩 節/著 PHP研究所 1984.4
(国立国会図書館様から次のコメントをいただきました。)
「当館では、かなり古いですが、下記の対訳本を所蔵しています。
『グリム童話』Gebruder Grimm[著] 大沢久人訳注 並列タイトル Kinder-und Hausmarchen 評論社 1979 113p; 19cm ニューメソッド・独文対訳シリーズ(当館請求記号 Y46-79B-725)
※収録作品:星の銀貨、百姓と悪魔、狼と狐、七羽の鳥、見つけ鳥、哀れな粉屋見習いと小猫、森の三人の小人
「本格的童話、動物童話のうち、従来あまり知られていないが、典型的なもので短くて読みやすいものから、分量の長い童話の順に配列」とあり、貴館で紹介された資料の収録作品とは異なるようです。また、「ドイツ語をたのしくすらすら読みながら、文法的にも理解したいとのぞんでいる諸君のために編集されたもの」ということで、ページの下段に文法的な説明もされています。対訳部分の訳文は「部屋もなかった/←そこに住むための/小さな寝台も」というように、学習者向けに細かく区切られています。巻末に別途「こなれた日本語の訳文」がまとめて載っています。
当館では、小塩節『「グリム童話」をドイツ語で読む』(PHP研究所)を所蔵しておらず、上記以外の対訳本はさらに古いものになります。
貴館でもご所蔵の『グリム童話を読む事典』には対訳本についての記載はないようです。ただ、原題と邦訳タイトルの一覧があり、邦訳が岩波文庫の何巻に入っているかがわかるので、原書をどこかで手に入れ、岩波文庫と比べながら読むための参考にはなりそうです。
なお、当館所蔵の『日本におけるグリム童話翻訳書誌』(2000 ナダ出版センター 当館請求記号 KS357-G39)も確認しましたが、参考になる記載はありませんでした。」
(関連事例)
・ドイツ語のグリム童話集を探している。(近畿大学中央図書館)
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000053482