レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/1/16
- 登録日時
- 2019/03/21 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:40
- 管理番号
- M19011715304775
- 質問
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キログラムの定義が変わると聞いたが、いつどのようにに変わるのか。
- 回答
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分類609の棚をブラウジングし、出版の新しいものを中心に探したところ、以下の資料に関連の記載があった。
①『単位と法則』プロローグでは、「キログラムの定義には、1889年以来、約130年間にわたって、世界に1個しかない国際キログラム原器が使われてきた。」と記載され、国際キログラム原器の写真が掲載されている。また、この定義が2019年5月20日の世界計量記念日をめどにプランク定数に基づく定義にかわること、キログラムの歴史や再定義までの経過が書かれている。
②『新しい1キログラムの測り方』はキログラムの誕生やキログラム原器の誕生など、全編にわたり単位の歴史について書かれている。またP.199には「キログラムはプランク定数の値を正確に6.62607015×10のマイナス34乗ジュール・秒(Js)と定めることによって設定される」と新定義が記載されている。
③『単位は進化する』第4章には、「メートル法が成立した19世紀につくられ、以後、およそ130年にわたって使われ続けてきた唯一の定義である1キログラムの定義が、とうとう国際キログラム原器という物理的なものを離れ、プランク定数という基礎物理定数に基づいたものに変わる予定になっています。」と記載されており、水1リットルの質量を基準とした時代から最新の定義まで、順を追って解説している。また「国際キログラム原器廃止後の新たな質量の定義は「キログラムの大きさは、プランク定数の値を正確に6.62607015×10のマイナス34乗Jsと定めることによって設定される」となる予定」という記載がある。
④『単位と記号パーフェクトガイド』⑤『単位と記号』⑥『知っておきたい単位の知識』は、新定義が決まる以前の出版のため結論には至っていないが、現行のキログラム原器の大きさや成分、新定義決定までにケイ素を使った新キログラム原器が試作されたこと、プランク定数以外にもアボガドロ定数に基づく定義も検討されていたことなどが記述されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 度量衡.計量法 (609 9版)
- 参考資料
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①『単位と法則』 ニュートンプレス,2018,175p. 参照はp.6-11.
②臼田孝『新しい1キログラムの測り方』 講談社,2018,246p. 参照はp.199.
③安田正美『単位は進化する』京都 化学同人,2018,222p. 参照はp.77-110.
④単位と記号パーフェクトガイド編集チーム『単位と記号パーフェクトガイド』 誠文堂新光社,2018,158p. 参照はp.53.
⑤白鳥敬『単位と記号』 学研教育出版,2013,216p. 参照はp.26-27.
⑥伊藤幸夫、寒川陽美『知っておきたい単位の知識』 SBクリエイティブ,2018,191p. 参照はp.62-63.
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①『単位と法則』 ニュートンプレス,2018,175p. 参照はp.6-11.
- キーワード
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- 国際単位系
- 単位
- 度量衡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2019011715393204775
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000253448