レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年02月14日
- 登録日時
- 2015/10/02 15:47
- 更新日時
- 2015/10/02 15:47
- 管理番号
- 川図14-30
- 質問
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解決
火災における煙について、煙の出方、性質、成分について記載のある専門書を探している。
- 回答
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以下の①~⑩の図書を紹介した。
①『火災の科学』(辻本誠著、中央公論新社、2011)
②『建築防火教材 新版 』(日本火災学会、日本火災学会、1980)
③『火災に向き合う建築学』(辻本誠・大宮喜文、オーム社、2006)
④『建物火災対策の12章』(堀内三郎、全国加除法令出版、1977)
⑤『建築防火』(堀内三郎、朝倉書店、1972)
⑥『はじめて学ぶ建物と火災』(日本火災学会、共立出版、2007)
⑦『図解火災安全と建築設計』(日本建築学会編、朝倉書店、2009)
⑧『火災燃焼生成物の毒性』(火災燃焼生成物毒性調査研究委員会編、新日本法規出版、1987)
⑨『火災と消火の科学』(中井多喜雄、日刊工業新聞社、2011)
⑩『火災便覧 第3版』(日本火災学会、共立出版、1997)
- 回答プロセス
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すでに保野健治郎の『建築防火』をご覧になっているとのことで、同分類の「524.9 防災構造」の書架をブラウジングしたところ、②~⑧の図書に煙の性質や流動などに関する記述があった。
他に、当館OPACの全項目で<火災>と検索したところ、「528 建築設備」の棚に②から表を引用した①の図書と、参考図書⑩が見つかった。
- 事前調査事項
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調査済み資料:『建築防火』(保野健治郎、朝倉書店、1994)
- NDC
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- 建築構造 (524)
- 建築設備.設備工学 (528)
- 参考資料
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辻本誠 著 , 辻本, 誠. 火災の科学 : 火事のしくみと防ぎ方. 中央公論新社, 2011. (中公新書ラクレ ; 383)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011169006-00 , ISBN 9784121503831 (「第2章 火災を科学する~世界最高水準の実験・研究で解明~」のp.73-75 「どんな物質からも発生する怖い一酸化炭素」では、有毒ガスの素材による違いなどについて述べられている。(図表の出典元は『建築防火教材 新版』)) -
日本火災学会. 建築防火教材 新版. 日本火災学会, 1980.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001473056-00 , ISBN 9784254266184 (「3. 燃焼の基礎」のp.22~29「G.熱分解・燃焼生成物」では、煙粒子の生成や発煙について、「6.内装計画」のp.52-55「E.煙・ガスの放出特性」では、室火災での煙、ガスの放出について、p.100-110「9. 煙制御計画」では、煙濃度など煙の基礎的性質、建物内の煙の流動について述べられている。) -
辻本誠, 大宮喜文 共著 , 辻本, 誠 , 大宮, 喜文. 火災に向き合う建築学 : かけがえのない生命と財産を守るために. オーム社, 2006. (東京理科大学・坊っちゃん選書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008307681-00 , ISBN 4274203018 (「第1章 火災の歴史とその実態」のp.27-35「1-6 もうひとつの脅威、煙」で、煙の成分、煙の動きについて簡潔に説明されている。) -
堀内三郎 著 , 堀内, 三郎, 1915-. 建物火災対策の12章 : 煙からいのちを守る方法. 全国加除法令出版, 1977.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001341796-00 (「5 建物火災の性状」のp.35-41では、煙の濃度、体積、流出、伝送について、p.83-91には「9 防煙対策」では、建物の構造と煙の流出について述べられている。) -
堀内三郎 著 , 堀内, 三郎, 1915-. 建築防火. 朝倉書店, 1972. (朝倉建築工学講座 ; 10)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001142259-00 , ISBN 9784254268089 (「5. 建物の火災性状」のp.61-67「5.3 室からの発煙」では、室からの発煙・建物内の煙の伝送・流動について、「6. 材料の防火性と試験方法」のp.83-94 「6.5 材料の発煙性(ガス発生を含む)」では、煙濃度、発煙速度、煙(ガス)の有毒性について述べられている。) -
日本火災学会 編 , 日本火災学会. はじめて学ぶ建物と火災. 共立出版, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009178735-00 , ISBN 9784320076976 (「第5章 火・煙から人をまもる-火災時の避難安全」のp.102-107「5.3 煙の怖さを知る」では、煙の成分や人体への影響、煙の流れについて言及されている。) -
日本建築学会 編 , 日本建築学会. 図解火災安全と建築設計 : 建築家のためのデザインガイド. 朝倉書店, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010077297-00 , ISBN 9784254266344 (「1.火災安全の考え方」のp.14「1.7 煙の流れと盛期火災」に、室内、廊下、竪穴における煙の流れの図が掲載されている。また、
p.18 「「1.8 火災と人間」では、煙の害についての実験結果が引用されている。) -
火災燃焼生成物毒性調査研究委員会 編 , 火災燃焼生成物毒性調査研究委員会. 火災燃焼生成物の毒性. 新日本法規出版, 1987.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001902641-00 , ISBN 478824277X (「煙対策」をはじめとする燃焼生成物の毒性に係る消防、建築、化学、燃焼、医学等の知識をまとめたもので、かなり専門性が強い。p.1-150「第1節 燃焼生成物の毒性評価」では、実験結果をもとに、有毒ガスについて述べている。) -
中井多喜雄 著 , 中井, 多喜雄, 1933-. 火災と消火の科学 : おもしろサイエンス. 日刊工業新聞社, 2011. (B&Tブックス)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011097677-00 , ISBN 9784526066054 (「第1章 火災はどうしておこるのだろう?」のp.23-24「煙の正体と本当の怖さ」では、煙の性質について簡単な記述がある。) -
日本火災学会 編 , 日本火災学会. 火災便覧 第3版. 共立出版, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002607083-00 , ISBN 4320076494 (「第一編 火災の基礎」のp.86-87「1・11・2 煙」では、煙濃度について簡潔に解説されている。)
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辻本誠 著 , 辻本, 誠. 火災の科学 : 火事のしくみと防ぎ方. 中央公論新社, 2011. (中公新書ラクレ ; 383)
- キーワード
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- 火災
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000181957