レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/9/15
- 登録日時
- 2017/12/24 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:39
- 管理番号
- M17091611087289
- 質問
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衣替えの歴史を知りたい。
- 回答
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①『日本人の生活文化』によると、衣替えは、平安時代から行われており、四季の変化の激しい日本の風土に合った慣習である、とあり、後醍醐天皇が書いた
建武年中行事」によると、朝廷では4月1日と10月1日に衣替えを行っている記述がある。室町幕府ではさらに細かく衣替えを行っており、男性と女性で内容が異なることが天文13年(1544年)以降に成立した「年中恒例記」の記述で確認できる。内容は、男性は4月1日から袷に、5月5日から帷子に、9月1日から袷に、9月9日から小袖に衣替えをし、女性は6月1日から帷子に、8月1日に袷に、9月9日に小袖に衣替えしているということである。また、大永8年(1528年)成立の「宗五大草紙」では、女性は5月5日と8月1日に裏地が生絹の練貫の袷になると記述がある。
②『日本生活史辞典』には、平安時代から更衣は4月1日と10月1日であったが、江戸時代は4月1日から5月4日まで袷小袖、5月5日から8月晦日まではひとえ帷子麻布、9月1日から8日まで、袷小袖、9月から3月晦日まで綿入小袖となっている。明治政府が洋式制服を取り入れてからは、6月1日から夏服、10月1日から冬服にあらためる慣習が一般的になったと記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
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①菅原正子『日本人の生活文化』 吉川弘文館,2008,vii,166,8p. 参照はp.116-118.
②木村茂光『日本生活史辞典』 吉川弘文館,2016,710,110,p. 参照はp.257.
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①菅原正子『日本人の生活文化』 吉川弘文館,2008,vii,166,8p. 参照はp.116-118.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2017091611031787289
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000227285