レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/07/12
- 登録日時
- 2007/12/01 02:10
- 更新日時
- 2010/02/12 09:23
- 管理番号
- 埼浦-2007-069
- 質問
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解決
①「アカ」という言葉(社会主義者・左翼の意で)が最初に用いられた例は何か。②「アカ」という言葉が一般的に使われるようになったのはいつごろか。
- 回答
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①『明治大正の新語・流行語』p249-251「赤化」の項に「『赤化宣伝の主義者二名捕まる』(「報知新聞」大正11年7月31日)などと「赤化」「主義者」といった文字が目立ってきたのも、日本政府がシベリアからの撤兵を声明した対象十一年六月前後からであった。」とあり。また、「『内地に忍び込む赤の密使が激増した』(「万朝報」大正11年11月5日)という見出しの記事が(略)」といった記述あり。
②『20世紀のことばの年表』p60に「20世紀の年次別新語・流行語」の章に1926年(大正15年・昭和元)に「赤=共産党や左翼運動が盛んになるにつれ、共産党旗の赤旗にちなんで党員やシンパをこう呼んだ」とあり。
以上の記述を紹介する。
- 回答プロセス
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『日本国語大辞典 第二版 1』p113に「あか」あり。例示として「若い人」(石坂洋二郎)あり。
参考図書の政治学事典、社会思想事典類を確認するが求める情報なし。
NDC分類〈317.7〉の棚を確認、特別高等警察関連図書を確認するが該当なし。
《WebcatPlus》を連想検索〈流行語〉で検索、参考になりそうな資料のうち自館所蔵資料『明治大正の新語流行語』(角川書店 1983)p249-251に〈赤化〉の項あり。
『20世紀ことばの年表』(東京堂出版 2001)を確認、p60に「20世紀の年次別新語・流行語」の章に1926年(大正15年・昭和1)に「赤」の項目あり。
その他の調査資料は以下の通り。
『現代政治学事典 新訂版』(ブレーン出版 1998)『政治学事典』(弘文堂 2000)『社会思想事典』(中央大学出版部 1982)『現代思想キイ・ワード辞典(三一書房 1993)『抑圧と抵抗の昭和史 事典編 Vol.1』(イクオリティ 1991)『現代思想芸術事典』(青土社)『日常語語源辞典』(東京堂)『大衆文化事典』(弘文堂 1991)『レッドパージの法理』(日本経営団体連盟 1953)『治安と人権』(法律文化社 1974)『治安維持法』(みすず書房 1973)『レッドパージ』(図書出版社 1980)『赤狩りとプレスリー 1950-1960』(西武タイム 1985)『特高の回想』『動乱と警察』『日本警察の秘密』『特高警察黒書』『明治・大正・昭和の新語・流行語辞典』(三省堂 2002)『明治大正新語俗語辞典』(東京堂出版 1984)
- 事前調査事項
- NDC
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- 語彙 (814 9版)
- 政治学.政治思想 (311 9版)
- 参考資料
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- 『明治大正の新語・流行語』(槌田満文 角川書店 1983)
- 『20世紀のことばの年表』(加藤迪男 東京堂出版 2001)
- キーワード
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- 新語
- 差別語
- 語彙-日本語
- アカ
- 大正時代-昭和時代
- 思想
- 社会主義
- 共産主義
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000039855