レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20050222
- 登録日時
- 2005/12/01 02:12
- 更新日時
- 2006/11/08 09:51
- 管理番号
- D2005M0070
- 質問
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解決
大正期、文士(ジャーナリスト)の間で流行したとされるトランプの「ペーシェンス」について。
- 回答
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下記1~3の文献に記載があります。定義に若干の相違はありますが、いずれの文献においても、特定の遊びを指すのではなく、一人で行なうゲームまたは占いを総称して「ペーシェンス」と呼んでいます。なお、「ペーシェンス」の名称は用いられていないものの、トランプの一人遊びを多く収録する主な文献としては、4および5がありますので、ご参考までに紹介いたします。
1 『トランプ・ゲーム大百科』デヴィッド・パーレット著 松田道弘訳 社会思想社 1988 (KD958-E25)
*「英国ではペーシェンス(Patience)。アメリカでは、ソリテア(Solitaire)と呼ばれる。ペーシェンスという語は、シャフルしたパックを一定の順序にもどすことが目的のゲームに用い、ソリテアという語は、すべてのワン・プレーヤー・カード・ゲームに用いるのが便利ではないかと思う。」(p.458)との記述あり。「ペーシェンス・ゲーム」の章(pp.457-474)で11種のゲームを紹介。
2 『トランプゲーム事典』松田道弘編 東京堂出版 (KD958-E143)
*「カード・ゲームのタイプ別分類」の解説中に「6 ペーシェンス・ゲーム(ひとり遊び)。アメリカではペーシェンス、イギリスではソリテアといいます。日本では機械的にひとり占いと訳されることが多いのですが、もともとは暇つぶしの遊びで、占いが目的ではありません。(中略)1組あるいは、2組のカードを使って、一定のルールにしたがってカードを並べていき、全部のカードを決められた組み合わせに完成する遊びです。」(pp.6-7)との記述あり。「カードのひとり遊び」の章(pp.25-60)で16種を紹介。
3 『トランプの一人遊び』藤瀬雅夫著 大泉書店 1960 (KD958-E143)
*「ひとり占いは、一名を「ペィーシェンス」(Patience=我慢あそび)と言うくらいで、根気よく『運試し』をするところにおもしろみもあり、……」(p.149)との記述あり。「第2編 トランプ占い」の中に「ペィーシェンス」の章(pp.149-192)があり、19種を紹介。
4 『トランプ ひとり遊び88選』野崎昭弘著 朝日新聞社 1990 (KD958-E139)
5 『トランプの1人遊び ソリテアー・一人占い・一人遊びゲーム』石黒友有著 虹有社 (KD958-E235)
(各書誌事項末尾の括弧内は、当館請求記号です)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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典拠:『実業之世界』(1929年9月号)「安成貞雄追悼特集」(206p)より
- NDC
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- 射倖ゲーム (797 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- トランプ
- 遊戯
- ペーシェンス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000025157