当館東京本館科学技術・経済情報室に開架されている資料を調査したところ、多種の淡水海綿の骨片を掲載している資料は見当たりませんでしたが、数種類の淡水海綿の骨片の図版を掲載している資料がありましたのでご紹介します。
(1)『新日本動物図鑑. 上』(岡田要,内田清之助,内田亨監修 北隆館 1965 【請求記号:480.38-Si474】)
「海綿動物 PORIFERA」の項(pp.138-166)に、各種海綿動物について簡潔な解説と外観や骨片の図版を掲載しています。そのうち「単骨海綿目 たんすいかいめん科」(pp.164-165)に、かわむらかいめん、ふんかこうかいめん等、湖沼に分布している8種が掲載されています。
(2)『新編日本動物図鑑』(今島実,武田正倫編集 北隆館 1979 【請求記号:RA6-16】)
「海綿動物門 PORIFERA」の項(pp.47-60)に、各種海綿動物について簡潔な解説と図版を掲載しています。淡水海綿科では、「かわかいめん」、「ぬまかいめん」の2種が掲載されています。(p.60)
その他、以下の資料を調査しましたが、淡水海綿の骨片の図版または写真を掲載している資料は見当たりませんでした。
(3)『無脊椎動物.1 シリーズ[海の動物百科] ; 4』(Andrew Campbell,John Dawes[編] 朝倉書店 2007 【請求記号:RA492-H25】)
「カイメン類」(pp.20-23)
(4)『世界動物大図鑑』(デイヴィッド・バーニー総編集 ネコ・パブリッシング 2004 【請求記号:RA6-H10】)
「海綿類」(p.528)
(5)『日本動物大百科. 第7巻 無脊椎動物』(日高敏隆監修 平凡社 1997 【請求記号:RA455-G3】)
「海綿動物」(pp.20-23)
(6)『原色沖縄海中動物生態図鑑』(白井祥平著 沖縄教育出版 1990 【請求記号:RA6-E65】)
「海綿動物門 尋常海綿類」(pp.592-598)
(7)『世界大博物図鑑. 第2巻』(荒俣宏著 平凡社 1989 【請求記号:RA6-50】)
「カイメン」(pp.24-33)
(8)『有毒有害海中動物図鑑』(白井祥平著 マリン企画 1984 【請求記号:RA6-36】)
「カイメン」(p.329)
(9)『動物百科 : オーデュボンソサイエティ』(ジョン・ファランド・Jr.ほか編著 旺文社 1983 【請求記号: RA441-168】)
「海綿動物門」(pp.530-534)
また、当館NDL-OPAC(
http://opac.ndl.go.jp/ )を、「海綿動物」あるいは「淡水生物」で件名検索してヒットした資料のうち、タイトルなどからお尋ねの内容が掲載されている可能性の高い以下の資料を調査しましたが、淡水海綿の骨片の図版や写真が掲載されている資料は見当たりませんでした。
(10)『相模湾産尋常海綿類』(生物学御研究所編 皇居内生物学御研究所 1989 【請求記号:RA516-E1】)
約160種の尋常海綿類について、簡潔な解説と図版が掲載されていますが、タンスイカイメン科は掲載されていません。
(11)『池と川の動植物 : 驚くべきさまざまな植物や動物たち それらの淡水での生態を探る ビジュアル博物館 ; 第6巻』(スティーブ・パーカー著 同朋舎出版 1990 【請求記号:RA141-E18】)
(12)『大阪府立食とみどりの総合技術センター水生生物センター研究報告. 通巻第12号』
(大阪府立食とみどりの総合技術センター水生生物センター 2004 【請求記号:RA141-H36】)
(13)『淡水生物の生態と観察 生態と観察シリーズ』(築地書館 1990 【請求記号:RA141-E15】)
当館NDL-OPAC(
http://opac.ndl.go.jp/ )の「雑誌記事索引」で、論題に「淡水海綿」を含む雑誌記事を検索し、ヒットした17件の記事(2008年9月18日現在)を調査しましたが、淡水海綿の骨片が多種掲載されている資料は見当たりませんでした。数種掲載されている資料を以下にご紹介します。
まずはお尋ねの佐々木信男氏の論文をご紹介します。
(14)「淡水海綿の分類と分布」 佐々木 信男 (ササキ ノブオ)
請求記号:Z18-22
雑誌名:遺伝
巻号・年月日:36(11) [1982.11]
ページ:46~53
オオツカイメン、ヌマカイメン等10種の淡水海綿の骨格骨片、小骨片、芽球骨片、遊離小骨片等の図版が掲載されています。また、雑誌の冒頭にはカワカイメンとヨワカイメンの骨格骨片と芽球骨片の走査電子顕微鏡写真が掲載されています。
(15)「朝鮮で採集した淡水海綿」 佐々木 信男
請求記号:Z18-509
雑誌名:水産大学校研究報告
巻号・年月日:19(1) [1970.12]
ページ:35~49,図5枚
リュウコカイメンとスタンレーカイメンの骨格骨片、芽球骨片の図版が掲載されています。
(16)「四国・九州産の淡水海綿について」 佐々木 信男
請求記号:Z18-509
雑誌名:水産大学校研究報告
巻号・年月日:17(3) [1969.03]
ページ:161~178,図8枚
エンスイカイメンとハケカイメンの骨格骨片、芽球骨片の図版が掲載されています。
(17)「台湾に産する淡水海綿」 佐々木 信男
請求記号:Z18-509
雑誌名:水産大学校研究報告
巻号・年月日:16(1) [1967.10]
ページ:29~50,図7枚
カーターカイメン、ソーセージカイメン等5種の淡水海綿の骨格骨片と芽球骨片の図版が掲載されています。
(18)「本州中部(関東,中部,近畿各地方)産の淡水海線について」 佐々木 信男
請求記号:Z18-509
雑誌名:水産大学校研究報告
巻号・年月日:21(3) [1973.03.00]
ページ:302~317,図6枚
シロカイメン、シナカイメン等数種の骨格骨片と芽球骨片の図版が掲載されています。
次に、佐々木信男氏以外による記事をご紹介します。
(19)「日本産淡水海綿の概説および日本産の種について」 益田 芳樹 (マスダ ヨシキ)
請求記号:Z18-B472
雑誌名:タクサ
巻号・年月日:(20) [2006.2.20]
ページ:15~22
p.20に、マツモトカイメンの芽球骨片と、ミマサカジーカイメンの骨格骨片と芽球骨片の図版が掲載されています。
(20)「大分県安心院盆地の津房川層からの淡水海綿化石 (安心院動物化石群)」 松岡 敬二 (マツオカ ケイジ)
請求記号:Z8-B251
雑誌名:琵琶湖博物館研究調査報告
巻号・年月日:(18) [2001.12]
ページ:36~41
p.38にシナカイメン化石の骨格骨片、芽球骨片の顕微鏡写真が掲載されています。
(21)「秋田県初記録2種(シナカイメンとマツモトカイメン)を含む八郎潟の淡水海綿について」 石井 照久(イシイ テルヒサ) ; 益田 芳樹 (マスダ ヨシキ)
請求記号:Z14-15
雑誌名:秋田大学教育文化学部研究紀要. 自然科学
巻号・年月日:56 [2001.03]
ページ:25~34
pp.30-32に、ヌマカイメン、ヨワカイメン等8種の淡水海綿の骨格骨片及び芽球骨片、遊離小骨片の電子顕微鏡写真が掲載されています。
(22)「広島県の淡水海綿-1-」 星野 孝治 (ホシノ タカハル)
請求記号:Z18-18
雑誌名:広島大学生物学会誌
巻号・年月日:(通号 43) [1977.10]
ページ:33~34,図巻末1枚
p.34に骨格骨片、芽球骨片のモノクロ写真が掲載されています。
インターネットの最終アクセス日は2008年9月26日です。