レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年10月20日
- 登録日時
- 2014/03/21 14:37
- 更新日時
- 2014/06/03 18:54
- 管理番号
- 埼熊-2013-131
- 質問
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未解決
神社等に捧げる供物の掛け紙(熨斗[のし]紙)に、「上」の上に「、」と書いた事例を見たことがある。何を意味しているのか、また読み方は〈テンジョウ〉でよいのか知りたい。
- 回答
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意味と読みに関する資料は見つからなかったが、「上」の意味には以下のものがあった。
『神道いろは 神社とまつりの基礎知識』(神社本庁教学研究所監修 神社新報社 2004)
p86-87「『上』はよく神様や目上の方に対する御礼の際の表書きに用いられる語です。」との記述あり。
「神社本庁ウェブサイト 神道のいろは お参りのいろは」
「「初穂料」など、お供えするときの表書き方について」のページに、以下の記述あり。
「このほか「上」や「奉献」「奉納」と書かれる場合もあります。「上」はよく神様や目上の方に対する御礼の際の表書きに用いられる語です。「上」はお神札(ふだ)・お守などの授与品や撤下神饌を入れる袋の表書きにも用いられていますが、この場合、撤下品は神前にお供えする際、「上」と記すのであって「上」とはあくまでもお供えをする神様に対して用いられている語ということができます。一方、お神札やお守が御神霊の御加護を戴く尊貴なものなので丁寧さを表現するために「上」を表書きにしていると考えることもできます。」(http://www.jinjahoncho.or.jp/iroha/omairi/index4.html 神社本庁 2013/10/13最終確認)
- 回答プロセス
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1 以下の国語辞典・漢和辞典を調べるが該当の語句や用例なし。
『日本国語大辞典 14』(小学館 1982)
『大漢和辞典 1、3』(諸橋轍次 大修館書店 1980)
2 神道、仏教関係の資料を調べる。回答欄の資料が該当する。
3 以下の熨斗(のし)の資料を調べるが、該当なし。
『贈答と宴会の中世』(盛本昌広著 吉川弘文館 2008)
『定本柳田国男集 14』(柳田国男著 筑摩書房 1969)
p351-364「食物と心臓」に「のしの起源」所収。書式の作法に関する記述はなし。
4 以下の冠婚葬祭・年中行事関係の資料を調べるが、該当なし。
『冠婚葬祭毛筆表書き事典 敷き写しできる実例集』(三浦冬石書 講談社 1982)
『表書き毛筆字典 冠婚葬祭』(柏書房 1983)
『表書き実例集』(野口白汀書 木耳社 1991)など
5 検索エンジンで〈上 & 表書き〉等を検索、回答欄のウェブサイトのほか、宮司の個人ブログが該当する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神道 (170 9版)
- 仏教 (180 9版)
- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 参考資料
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- 『神道いろは 神社とまつりの基礎知識』(神社本庁教学研究所監修 神社新報社 2004)
- 「神社本庁ウェブサイト」(http://www.jinjahoncho.or.jp/iroha/omamori/index4/html 神社本庁 2013/10/13最終確認)
- キーワード
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- 表書き
- 熨斗
- 供物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000151030