レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1999/11/27
- 登録日時
- 2006/10/28 02:11
- 更新日時
- 2015/04/21 09:22
- 管理番号
- 埼川-1999-083
- 質問
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未解決
シューベルトの歌曲「魔王」(歌詞ゲーテ)のもとになった話が詳しく書かれているものが見たい。
- 回答
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シューベルトの「魔王」はヘルダーの「民謡集」にある「妖精の王の娘」にヒントを得た。シューベルトと同時期のカール・レーヴェも「オールフ氏」という題名で作曲しており、「オールフ氏」もCD所蔵館を調査したが、見つからなかった。
- 回答プロセス
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CDの解説には記述なし。
自館目録の『彩-BISC』を〈ヘルダー〉で調べたが『民族詩論』にもなし。
『ゲーテ年鑑 19 特集・ゲーテと音楽』p92,p125~129に解説あり。ゲーテの「魔王」は、ヘルダーの「民謡集」(後に「歌になっている諸民族の声」に改称)にある「妖精の王の娘」にヒントを得た。「妖精の王の娘」の詩は、シューベルトと同時期のカール・レーヴェも「オールフ氏」という題名で作曲している。
そこで、レーヴェ作曲の「オールフ氏」についてもCD所蔵館を調査したが、所蔵館は見つからなかった。
- 事前調査事項
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「ゲーテ全集」(潮出版 1979)p399訳注によると、ヘルダーが訳した「Erlk・nig」がもとになっているという記述がある。
- NDC
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- 詩 (941 9版)
- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- ドイツ文学
- Goethe Johnn Wolfgang von(ゲーテ,ヨーハン ヴォルフガング フォン)
- Schubert Franz Peter(シューベルト フランツ ペーター)
- 歌曲集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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近畿大学中央図書館よりコメントをいただく(2008/04/25)。以下は、資料情報の本文。
CiNii で論文を検索してみました。
http://ci.nii.ac.jp/ (2008/04/25確認)
検索結果のうち、下記の2件が当館に所蔵がありましたので、内容を確認しました。
1. [40015483750]
廣川,智貴
「無気味なもの」としての自然--ゲーテの『魔王』について
大谷学報 86(2),30~50,2007/3(ISSN 02876027) (大谷学会 編/大谷学会)
2. [40000308590]
栗花落,和彦
ゲーテの詩《魔王》--<伝承バラーデ>から<創作バラーデ>へ
大谷学報 71(1),p17~37,1992/05(ISSN 02876027) (大谷学会 編/大谷学会)
いずれにも、ヘルダー (Johann Gottfried von Herder) が翻訳した
"Erlko¨nigs Tochter" によってゲーテが示唆を受けたことが書かれていました。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000031302