レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年1月18日
- 登録日時
- 2018/07/25 17:17
- 更新日時
- 2018/09/24 10:51
- 管理番号
- 埼久-2018-027
- 質問
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未解決
「釣った魚に餌はやらない」 はいつ頃誰が言った言葉なのか知りたい。
- 回答
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質問について記載のある資料は見当たらなかった。参考に「釣った魚に餌はやらない」という言葉の語源について言及している下記の資料を紹介した。
「岩波ことわざ辞典」(時田昌瑞著 岩波書店 2000)(県内公共図書館所蔵)
p389「釣った魚に餌はやらぬ (前略)魚を釣るには餌が欠かせないが、釣り上げてびくに入った魚に餌をやるものはいないということから。たくさんある諺辞典の類には見られないが、近年のテレビドラマなどで比較的良く耳にする。昭和50年代のはじめには用いられていたが、外国産なのか、あるいは釣りの世界から流入してきたものなのか、詳しいことは分からない。」
「社会史の魅力」(神奈川大学評論編集専門委員会 御茶の水書房 1996)(県内公共図書館所蔵)
p230「(中略)今でも意中の女性を獲得した男たちは、「釣った魚に餌はやらぬ」と豪語するが、このいいまわしは十二世紀にまでさかのぼるのであろう。十二世紀に突如として「発見された」この新しい愛の概念がどこから生まれたのか、さまざまな論がある。」
- 回答プロセス
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1 参考図書を確認する。
『広辞苑 第7版』(岩波書店 2018)
p1970 「つる(釣る・吊る)」の項に「「釣った魚に餌はやらぬ」あり。語源について記載なし。
『日本俗語大辞典』(米川明彦編 東京堂出版 2003)
p387-388 「つったさかなにえさはやらない(釣った魚に餌はやらない)」の項あり。語源についての記述はなし。
2 《Google ブックス》(http://books.google.co.jp/ Google)を〈釣った魚に餌〉で検索する。
『例解*同訓異字用法辞典』(浅田秀子著 東京堂出版 2003)
p316「釣った魚にえさはやらない=自分のものになる前はいろいろ機嫌を取ったりするが、自分の物になると全然かまわなくなる」とあり、語源なし。
『性と愛の日本語講座』(小谷野敦著 筑摩書房 2003)
p83-85 質問の語の解釈について書かれているが、語源なし。
「岩波ことわざ辞典」(回答資料)
「社会史の魅力」(回答資料)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2018年1月18日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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- 『岩波ことわざ辞典』(時田昌瑞著 岩波書店 2000) , ISBN 4-000-80099-X
- 『社会史の魅力 神奈川大学評論叢書 第7巻』(御茶の水書房 1996) , ISBN 4-275-01640-8
- キーワード
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- 諺-ことわざ
- 語源-事物起源
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000238900