レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/12/18
- 登録日時
- 2016/12/19 00:30
- 更新日時
- 2017/01/04 14:09
- 管理番号
- 1000000919
- 質問
-
未解決
塩が沖縄に普及した時期を知りたい。
- 回答
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以下の資料から十七世紀ごろと考えられる。
①
『沖縄の民具と生活』(上江洲 均 著、榕樹書林、2005.11)
p131-133 「一 塩作り」の項目で、p131 「古い製塩方法は、海水を鍋で煮る海水直煮法、いわゆる揚浜製塩法であるが、後に入浜の鹹水採塩法に変わった。鹹水採塩法は砂を媒介とするもので、琉球諸島では十七世紀ごろに始まるとされる。」の記述がある。
②
『沖縄民俗辞典』(渡邊 欣雄 [ほか] 編、吉川弘文館、2008.7)
p468-469 「マース」の項目で、p468「塩の採取は古くから行われていたようであるが、それは海水を焚いて塩を取る直煮法であり、産地は主として木材燃料の豊かな国頭地方だった。十七世紀末、海水をさんご礁や浜で蒸発させて鹹水を採取する方法が薩摩から伝えられ、次第に専業者も現れた。一九〇五年(明治三十八)に塩の専売制度が施行されると塩の自由精製は禁止され、以後販売塩が普及した。」の記述がある。
③
『沖縄・奄美の衣と食』(平敷 令治 著、明玄書房、1979.11)
p74-79 「二 調味料、嗜好品」の項目で、p74 「沖縄本島における製塩は羽地間切我部村(現在は今帰仁村字湧川の地)で始まったと伝えられる。その後、一六九四年になって、鹿児島の弓削二郎から製塩法を伝授された那覇泉崎村の塩浜親雲上芝香が那覇潟原で製塩を開始した。」の記述がある。
④
『沖縄文化史辞典』(真栄田 義見 編、東京堂出版、1972.3)
p194-195 「しょくじ 食事」の項目で、p194 「近代まで庶民はサツマイモと汁の二品だけであった。富貴の人でもその家の主人と長男のほかは副食物にありつけなかった。極貧の者はサツマイモと塩ですますこともあった。」の記述がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 製塩.塩業 (669 8版)
- 参考資料
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- 1 沖縄の民具と生活 上江洲/均∥著 榕樹書林 2005.11 K382/U52 p131-133
- 2 沖縄民俗辞典 渡邊 欣雄 [ほか]∥編 岡野 宣勝∥編 吉川弘文館 2008.7 K38/O52 p468-469
- 3 沖縄・奄美の衣と食 平敷 令治∥著 恵原 義盛∥著 明玄書房 1979.11 K383/H53 p74-79
- 4 沖縄文化史辞典 真栄田 義見∥編 琉球政府文化財保護委員会∥監修 東京堂出版 1972.3 K03/MA26 p194-195
- キーワード
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- 塩
- マース
- 調味料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000203589