レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2002/07/12
- 登録日時
- 2005/02/11 02:38
- 更新日時
- 2007/09/02 14:56
- 管理番号
- 埼熊-2002-022
- 質問
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未解決
カサブランカ会談(モロッコ 1943年)の内容文を探している。
- 回答
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『現代国際政治の基本文書』には、会議についてのルーズベルト・チャーチル共同記者会見の原文が掲載されているが、内容文についてはわからなかった。
- 回答プロセス
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〈カサブランカ会談〉は、1943年1月14-24日、フランス領モロッコのカサブランカで行われたアメリカ合衆国大統領ルーズヴェルトとイギリス首相チャーチルの会談。『世界歴史事典 2』(平凡社)によると、「その具体的内容は公表されなかった…」とある。同事典は昭和30年代刊行なので、その後公表された可能性はあるが、確認できなかった。
『現代国際政治の基本文書』には、会議についてのルーズベルト・チャーチル共同記者会見の原文が掲載されているが、内容文については記載なし。
追記:『大国の陰謀』(W.H.マクニール 図書出版社 1982)p130-146に、〈カサブランカ会談〉について記述あり。「この会談の詳細は1952年まで発表されていない。だが、おもな決定事項はわかっており、妥協点も大体のことは明らかにされている」(p134)とした上で、随所に声明を引用して解説している。なお、同書p504-505には「カサブランカ声明のもたらした悲劇」も収載されている。
備考欄コメントにしたがい『無条件降伏は戦争をどう変えたか』(吉田一彦 PHP研究所 2005)の県立所蔵を確認する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 世界史.文化史 (209 9版)
- 外交.国際問題 (319 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 世界大戦(第二次)
- 外交政策-カサブランカ会談
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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近畿大学中央図書館よりコメントをいただく(2006/08/04)。以下、Web・文献情報の本文。
カサブランカ会談に関する文書を含む「アメリカ国務省外交文書」である、
Foreign relations of the United States. The Conferences at Washington, 1941-1942, and Casablanca, 1943 は、下記の University of Wisconsin Digital Collections において現在公開されています。
http://digital.library.wisc.edu/1711.dl/FRUS.FRUS1941-43 (2006/08/04確認)
http://digicoll.library.wisc.edu/FRUS/ (2006/08/04確認)
また、下記のサイト SYMBOL でカサブランカ会談に関する各種情報を入手することができます。
(「SYMBOL」は、カサブランカ会談の秘匿名とのことです。)
SYMBOL: The Casablanca Conference http://casablancaconference.com/ (2006/08/04確認)
下記文献の第一章「発端、それはカサブランカ会談」にも関連する記述が収録されています。
『無条件降伏は戦争をどう変えたか』 吉田一彦著 PHP研究所 2005.1 (PHP新書 327)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000017396